概要
『ORDER OF CHAOS』で登場した「甲虫装機」と名のついたカード群のことである。属するモンスターは、全て闇属性・昆虫族で統一されている。
全てのモンスターには装備カードに関する何らかの効果を持っており、また甲虫装機自体を装備カードとして扱う事で効果を発揮するものも多い。
「甲虫装機ホーネット」「センチピード」「ダンセル」「グルフ」の効果がとくに強力で、規制されるまでの間、公認大会では甲虫装機デッキが猛威をふるっていた。
インセクター羽蛾もこのデッキを使っていたら王様とのデュエルもわからなかった。
活躍~栄枯盛衰
前述の通りその共通効果は装備カードに関するものであり、かつて存在したユニオンモンスターを魔改造したようなもの。
手札や墓地、挙句の果てにはデッキから仲間の甲虫装機を引っ張り出して、互いに装備しては効果で剥がれるを繰り返し、展開しながら相手のフィールドの除去を行うという動きを可能としている。更にはメタを組み込むスペースさえ用意できるので応用力も高く、全盛期には環境を易々と席巻。世界大会はほぼ甲虫装機一色に染まり、「世界昆虫博覧会」と揶揄されるまでに至った。
2011年11月~2012年9月期に掛けて暴れまわった彼ら(?)であるが、流石に放置されるわけもなく、(むしろ1年近く許され続けていたのが疑問なくらいであるが)2012年9月1日の制限改訂によって、デッキのキーカード「ホーネット」「ダンセル」が共に制限カードに指定されることで大幅に弱体化した。
その後は2015年1月のリミットレギュレーションにて「ホーネット」のみ準制限に、2015年4月で制限解除されることになった。「ダンセル」はまだ規制が厳しかったが、2017年1月には制限解除となっている。
しかしながらメインのギミックを奪われながらも高いポテンシャルは健在。少なくとも中堅以上の実力を有しており、今もなお時折大会での入賞を見かけられる。
使い手によって構築に工夫を加えられながら、今日も甲虫装機は戦い続けている。
ただ、良くも悪くも強過ぎた彼らは、良くも悪くも多くのプレイヤーの印象に残り過ぎた。
現在、聖騎士等の装備カードを利用したテーマが新たに生まれたりもしているが、その効果の比較対象としてこの「甲虫装機」が挙げられるくらいである。
仮面ライダー? スーパー戦隊?
その見た目はどこかライダーマンのような仮面ライダーを彷彿とさせるものもある。
更に日本に先行して海外で発売されたカードには甲虫装機ホッパーなるバッタ形の甲虫装機まで登場した。
しかし、同時にスーパー戦隊シリーズによくある、悪役へ放つ5人必殺の一撃みたいなカードも登場。
甲虫装機エクサスタッグ、甲虫装機エクサビートルも巨大ロボっぽいデザインである。
両方を組み合わせたテーマなのかもしれない。
種類
「甲虫装機」モンスター
「甲虫装機」魔法・罠カード
「甲虫装機」効果カード
関連イラスト
pixivの甲虫装機タグの大半がS4氏による投稿となっている。
彼による2012年の制限改定後から続いている甲虫装機4コマ。
第1回(左上)から1年後の第76回(右上)以降は「虫装戦隊インゼクター」とタイトルを改めている。
アニメなどでは出てこない種類のOCGネタが多め。2015年2月14日に300回到達し、353回から小回り形式を通常の物に変更している。