概要
グラウンドゼロズで国境なき軍隊が壊滅し、ヴェノム・スネークが昏睡していた9年の間にカズヒラ・ミラーがMSFの残党を中心に創設した傭兵組織。
後に登場する武装要塞国家『アウターヘブン』の母体となった組織でもある。
マザーベースの構造
MGSPWのMSFと同じく、海洋プラント型の基地をインド洋上セーシェル沖に有しており、そこで武器・装備の開発や兵士の訓練をしている模様。
司令部プラットフォームを中心にして、北から時計回りに
- 回収した人員やスタッフの怪我や病気、PTSDを治療する「医療班プラットフォーム」
- 傭兵派遣で資金を稼いだりスネークに代わって出撃させられる「戦闘班プラットフォーム」
- 武器や装備を開発する「研究開発班プラットフォーム」
- ミッション中の支援攻撃や補給、フルトン回収を担う「支援班プラットフォーム」
- スネークの周囲の状況を解析し敵兵や資源の位置を教えてくれる「諜報班プラットフォーム」
- プラットフォームの建造や資源の採掘、加工を担う「拠点開発班プラットフォーム」
が、それぞれ蜘蛛の巣状に建造される。
また、専用のプラットフォームは建造されないがFOBを侵入者から警備する「警備班」も編成される。
それぞれの班にスタッフを配置し、班のレベルを上げる事で、より強力な装備が開発できたり、ミッション中に受ける支援の精度が向上したりなど、様々な恩恵がある。
そのほかにも、医療班プラットフォームより北には感染症患者などを収容する隔離プラットフォームがあり、同マップ上ではないが捕えた動物を収容する動物保護プラットフォームも存在する。
MSFのマザーベースとの相違点
最大の違いは、マザーベースを自由に歩くことができるというところ。PWでは上空からの映像のみで実際に歩くことができる箇所は射撃訓練場などごく限られた場所くらいだったが、今回はベース内のほぼ全てを歩き回ることができる(移動方法は徒歩か車。ヘリでの移動も可能だが、動物保護及び隔離プラットフォーム以外はダンボール配送での移動も可能)。
また、ベースのほかにスネークを運ぶヘリを空中指令室=ACCと呼び、ベースに戻らなくてもミッションの受注や装備開発の命令などを下せるようになった。加えて、弾薬だけでなく、武器そのものや衣服なども現場に届けることができるようになった。
開発物にも違いは出ており、(システム上回復アイテムが必要なくなったので)レーションなどの食用品が開発物から消え、MGS3のマウストラップが復活したほか、バディの装備や支援ヘリの装備、侵入者対策の装置などが新たに追加された。
スタッフは前回と同じく、スネークが見極めて連れ帰った兵士や捕虜、噂を聞きつけてやってきた志願者などだが、今回は自ら配属しなくてもミラーが行ってくれる(ただし、気に入らなければ配属し直すことも可能)。
その他、各プラットフォームには必ず簡易シャワーが設置されている。
本編での動向と目的
今回、この組織が作られた理由は自分たちを陥れた怨敵、サイファーへの復讐であった。そのためにまずは資金の獲得と戦力の増強が主となり、必要とされれば汚い金にも飛びつくといった、ミラー曰く「戦場の犬」のような活動だった。
任務を進めるうちに、本当の敵はスカルフェイスであったこと、彼が前代未聞の兵器メタルギア・サヘラントロプスを作り出していたことなどを知り、スカルフェイスの計画を止めるため、そして仲間の仇を討つために行動することとなる。
その他
名前の由来はデヴィッド・ボウイの同名のアルバムからと思われる。
MGSV:TPPでは1984年やデヴィッド・ボウイをモチーフにした部分が多く見られる。
メタルギアサヴァイヴでは司令部プラットフォームのメインプラットフォームがベースキャンプ近くにあり、メタルギア・サヘラントロプスも近くにあるが、なぜあるかは不明。
しかし、正面にあるかすれたロゴのDIAMOND DOGSの文字がDEAD DOGSに変わっており、アンテナの位置が異なる、連絡橋の位置が異なる等の差異がある。
DEAD DOGSのロゴは(劇中の人物が)意図してそう変えたかは不明だが、かすれて消えかけた事で頭部の上半分を失い角のようなものが飛び出したワンダラー(サヴァイヴに登場するクリーチャー)に似たロゴへと変わっている。