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概要

任天堂2001年に発売した、ゲームボーイおよびゲームボーイカラーの後継機。性能は旧ゲームボーイ時代から目に見えて向上しており、当時一世代前の据え置きゲーム機SFC(16ビット)を超える性能(32ビット)を誇る。(ビット数だけならPSと互角)この頃から携帯ゲーム機のカラー表示が当たり前のようになってきた。

また、カートリッジ内のデータセーブはバッテリーバックアップとカートリッジ内蔵フラッシュメモリが混在している時期だった。(DS以降はフラッシュメモリへのセーブ)

ゲームボーイのカートリッジは5Vで駆動するが、GBAは3.3Vとなっている。

GBAではピン互換を持ちながら異なる二つの電圧に対応した構造となっている。(DSや後述のミクロでは廃止)

GBC同様に単三乾電池二本駆動であるが、取扱説明書においてアルカリ乾電池もしくは専用バッテリーパックの使用を推奨している。マンガン乾電池でも一応は駆動するが電池の消費が早くなってしまうのであまりオススメできない。

ゲームボーイアドバンスゲームカートリッジ

これまでのゲームボーイのゲームカートリッジより約半分のサイズとなっており、コネクタ接続周りの形状が異なっている。

これは本体側のカートリッジ挿入口の奥にある小型スイッチによってゲームボーイソフトかアドバンスのソフトかを判別している。ちなみにこのスイッチはゲームボーイソフトだと触れるようになっていて、この場合はゲームボーイカラーモードとして立ち上がるようになっている。

ゲームボーイアドバンスソフトはサイズ的にも物理的にも旧ゲームボーイシリーズには挿入できない。

ワイヤレスアダプタ

GBA専用通信ケーブルの代わりに無線で他のGBAとの通信ができる周辺機器。

後期に登場したこのアダプタはポケットモンスターファイアレッドリーフグリーンで最初に対応しており、ファミコンミニタイトルでも使用できた。

起動時にスタート+セレクトを入力するとワイヤレスアダプタのメニューが起動する。

なお、これは技適マークがきちんと付いたものだが無線LANとは異なる方式の通信であるらしく、無線LANの電波を妨害する事もあるので使用には注意が必要。

ワイヤレスアダプタ同士での通信は一対一のみでGBA通信ケーブルのように四人同時通信はできない。この無線通信方式は後のDSシリーズでのデフォルトになった。

互換機

ゲームボーイアドバンスSP

後に発売されたSPは後継機であるDSのように本体が折りたたみ式となっており、コンパクトになっている。

リチウムイオン充電池を採用、さらにフロントライト搭載により暗い場所でのプレイも可能になった。

ただし、コンパクト化の実現のためにイヤホンジャックを犠牲にしているため、イヤホン仕様には別売りの専用差込口プラグが必要な他、ボタンの厚みが初代と比較してやや薄い。

ゲームボーイミクロ

名前の通り小さいながらもバックライト液晶により鮮明な画像でプレイできるが、旧ゲームボーイとの互換性は廃止されている。

GBAのゲームはすでに登場したニンテンドーDSでほとんど出来る上、SPより高価であることもあり売れなかった。

ニンテンドーDS及びDS LiteにはGBアドバンスカートリッジ用の端子がついていたが、DSiへの移行に伴いこの互換端子は廃止され、携帯機隆盛の1つの契機となったゲームボーイアドバンスはその役目を終えた。

最後のタイトルは2006年発売の「ファイナルファンタジーVIアドバンス」。GBAカートリッジはポケモン映画前売り券の特典としてDSのダブルスロット機能を利用した配布で2010年まで使われた(色違いエンテイライコウスイクン)。

現在はいくつかの人気タイトルがバーチャルコンソールにて配信・再版されており、任天堂ファン歴が浅いユーザーは興味を持ったゲームボーイアドバンスタイトルの再販を楽しみに待っている事だろう。

ただし、2018年現在WiiUユーザー限定であり3DSではアンパサダープログラム(初代3DSが価格改定されるまでの間に登録を行った者のみ受けられる特典)で配信されたごく一部のタイトルを除き、アドバンス向けのソフトは配信されていない。

スペック

CPUARM7TDMI(ARMv4T 32bit)+Z80カスタムARM7TDMIがGBA用 Z80がGB/GBC用
メモリCPU内部:32KB+CPU外部:256KB+VRAM:96KB
表示画素数240×160ドット
表示色数32768色(16bit)
メディアROMカセット 最大32MB

幻のGBA直系の後継機

上記の様にニンテンドーDSにはゲームボーイアドバンスのソフトで遊べる互換機能があるが、ニンテンドーDSはそもそもゲームボーイシリーズとは別の計画で生まれたもので、今となっては後継機の扱いであるが本来はゲームボーイアドバンスの後継機も計画されていたという。

当時の任天堂は据え置き機・ゲームボーイアドバンス後継機・ニンテンドーDSの三つの柱を計画していたものの、ゲームボーイシリーズの終了を決めて現在に至る。

関連タグ

任天堂 GBA

ゲームボーイ ゲームボーイカラー ニンテンドーDS ニンテンドー3DS

携帯ゲーム機 ゲーム機

双海亜美・真美…(双子繋がりもあってか)かつては公式でGBAが好きという設定があったが(アケマスの旧サイト)、他機種への展開に伴ってGBAが好きであるという設定は無くなっている。

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