概要
シンフォギアシステムの修復と改造に伴い、エルフナインが持ち出した魔剣ダインスレイフの欠片を使い追加搭載された決戦ブースター。
「抜剣」のコマンドワードで起動し、胸のペンダントを外し、それが変形した光の剣が装者の胸を貫き禍々しい黒のエフェクトとともに変化する。
その際、利用されている聖遺物の持ち主(各神話の神)に関係するシルエットが一瞬オーバーラップする演出がある。
ギアのデザインも黒を基調とし、全体的に刺々しいイメージになっている。
またアンダーウェアも黒のシースルー部分が多く、セクシーな印象も強くなっている。
「暴走」のメカニズムを解析・応用し、暴走状態のパワーを使いつつも「ニグレド」「アルベド」「ルベド」の三段階のセイフティーをかけ理性を保てるようにしてある。
この段階に応じて纏う臨光の色がそれぞれ黒・白・赤に変化する。
なお、それぞれのセイフティーの名称および燐光の色は大いなる業(錬金術において黄金の錬成、または賢者の石の創造)の段階に準ずる。
しかしダインスレイフ自体が「誰もが心の奥に眠らせる闇を増幅し、人為的に暴走状態を引き起こす」能力を持っているため使用者の強い意志がないと暴走状態に飲まれるのみになってしまう。
初装着時に雪音クリスや風鳴翼は自身の心の闇と向かい合う羽目になり、立花響も含めた3人は当初かなりの苦しみを得ながらも意志の力で纏うに至った。
マリア・カデンツァヴナ・イヴは一度暴走状態になり着用に失敗しており、二度目で成功した。
999カウントの制限時間があり、セイフティーの解放段階を上げるごとにカウントの消費が激しくなり、カウントを使い切ると強制的にシンフォギアが解除される。このため、使いどころは選ぶ必要がある。
パヴァリア光明結社の幹部三人が纏う「ラピス・フィロソフィカス」のファウストローブはこれを解除する機能を持つ。
「G」の終盤で立花響の体から出てきた鉱石状物質(「愚者の石」と呼ばれる)が「マイナス位相の賢者の石」という性質を持つことが判明したためこれを組み込むことで無効化に対応はできたものの、急ごしらえで十分研究できていないうちに手探り状態の実装だったこともありシステムに「反動汚染」と呼ばれるバグが沈殿し、これを除去しないとギアが戦闘不能になることもある。
さらにゲーム設定だが『XD』に登場するカルマノイズが人間の破壊衝動を増幅する関係上、対カルマノイズにイグナイトモジュールを使用すると暴走する危険性がある。
このようにパワーアップ形態でありながら、何かとアンチ的な要素が多いシステムである。
さらに『AXZ』の最終話では『XDモード』が使用出来ない状況の中、アダム・ヴァイスハウプトを撃破すべく、フォニックゲイン由来ではないエネルギーを用いた『S2CAヘキサコンバージョン』を発動させた際、ダインスレイフをバイパスとして利用・焼却しラストイグニッションを敢行。
システムの核であるダインスレイフを喪失したため、今後は使用できないとされる。
実はしっかり活躍したのは3作目の『GX』くらいであり、シリーズを通じて何かと不遇な扱いをされているシステムであると言える。
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ダインスレイヴ:同じ魔剣をモチーフとした武装。