概要
『魔物娘図鑑』の舞台となる世界(通称「図鑑世界」)において、あるサキュバスが先代魔王を打ち倒し、新たな魔王に着任したことで現れるようになった存在。
この世界に棲息する「魔物」たちは雌雄を問わず、サキュバスの現魔王の影響により、例外なく人間に友好的となり、人間の男性の精をエネルギー源とする「魔物娘」へと変容した。
インキュバスとはそうした魔物娘たちと結ばれ、夫として交合の日々を過ごす内に「魔物に近い人間」となった男性達である。
また、ダークマターの球体部分に取り込まれる等、魔界、淫魔と縁のある超高濃度の魔力に晒された場合も、一瞬にしてこれに変じる。
こうした魔力が籠もった薬を経口摂取することでもインキュバス化は加速する。
現魔王着任前にいた「(もともといた種族としての)サキュバスの男性」とインキュバスは全く別々の存在である。
インキュバスという存在そのものが、現魔王の望む魔物と人間の共存を実現させるための手段(能力)、としての性格を強く持つ。
現魔王の夫である元勇者もインキュバスであり、インキュバスは徹頭徹尾、現魔王側の存在と言える。
それもあってか、インキュバスは人間としての本質を強く残しつつも、「魔物」として認識される。
特徴
インキュバス化した男性達は身体能力と耐久力、持久力が比べものにならない程増大し、妻をより満足させることができるようになる。
交合によりエネルギーを得られるのは夫もであり、それにより力をさらに蓄え、寿命も延ばし続けることができる。
インキュバス化してもそれにより姿形が変わることは無い。アトラク=ナクア等の深淵に属する魔物娘の場合、夫を異形の姿に変えてしまうが、そうしたケースにおいても夫たちは通常の人間の形態に戻る事が出来る。
現在のところ、インキュバスが生まれるのは人間の男性が後天的に変化するケースのみである。インキュバスと交わった魔物娘からも魔物娘しか生まれない。唯一の例外として既に男の胎児を妊娠している妊婦が魔物化した場合、胎児はインキュバスになる。
しかしながら、魔物娘やインキュバスの数が増え、魔王が更に力を増す事でこの状況が変わり、魔物娘からインキュバスが産まれる、という兆しが生じつつある。