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インキュバス(魔物娘図鑑)の編集履歴

2022-11-26 21:14:37 バージョン

インキュバス(魔物娘図鑑)

いんきゅばす

インキュバスとは『魔物娘図鑑』に登場する存在。

概要

魔物娘図鑑』の舞台となる世界(通称「図鑑世界」)において、あるサキュバスが先代魔王を打ち倒し、新たな魔王に着任したことで現れるようになった存在。


この世界に棲息する「魔物」たちは雌雄を問わずサキュバスの現魔王の影響により、例外なく人間に友好的となり、人間の男性の精をエネルギー源とする「魔物娘」へと変容した。

インキュバスとはそうした魔物娘たちと結ばれ、夫として交合の日々を過ごす内に「魔物に近い人間」となった男性達である(種族的には「人間」であるが、ある意味「半人半魔」の存在ともいえる)。

また、ダークマターの球体部分に取り込まれる等、魔界、淫魔と縁のある超高濃度の魔力に晒された場合も、一瞬にしてこれに変じる。

こうした魔力が籠もった薬や食物を経口摂取することでもインキュバス化は加速する他、魔物娘の中には性交以外の方法でも魔力を夫に与える事でインキュバス化を促す種族も存在する(ケプリヴァンパイアなど)。


インキュバスという存在そのものが、現魔王の望む魔物と人間の共存を実現させるための手段(能力)、としての性格を強く持つ。


現魔王の夫である元勇者もインキュバスであり、インキュバスは徹頭徹尾、現魔王側の存在と言える。

それもあってか、インキュバスは人間としての本質を強く残しつつも、「魔物」として認識される。


特徴

「魔物娘図鑑」の世界観における人間は「精」と呼ばれる生命エネルギーを持ち、魔物娘は人間と交わる事でこの「精」を吸収して自らの「魔力」に変換し、その一部を相手の人間に分け与える。

人間の男性がこれを繰り返す事で、体内で「精」を生み出す能力を強化された存在がインキュバスである。


インキュバス化した男性達は身体能力と耐久力、持久力が比べものにならない程増大し、妻(複数であっても)をより満足させることができるようになる。

交合によりエネルギーを得られるのは夫もであり、それにより力をさらに蓄え、寿命も延ばし続けることができる。性交相手と魔力を共有し循環させることで自身が変化する、という関係上、寿命についてはパートナーとなった魔物娘の種族に準じることになる。

インキュバスの見た目上の年齢は、番いとなった魔物娘の好みが反映される。少年の姿のインキュバスの年齢が青年・壮年の姿の個体より上回る、という状況もあり得る。


インキュバス化してもそれにより人間だった時から姿形が変わることは無い。アトラク=ナクア等の深淵に属する魔物娘の場合、夫を異形の姿に変えてしまうが、そうしたケースにおいても夫たちは通常の人間の形態に戻る事が出来る。

ただし、インキュバス化する以前の夫の状態があまりにも交わるのに不都合(極度の肥満体だったり、激しく交わったら腹上死しかねない老人だったり)だった場合、インキュバス化と共に交わるのに好都合な体形に急激に変化したり若返ったりすることがある。

さらに、前述の通りインキュバス化した男性は身体能力が急激かつ飛躍的に向上するため、たとえ重篤な病気を患っている重病人であってもインキュバス化に伴って完治するケースも多い。

また、火山雪山水中など通常の人間では生存が難しい環境に生息する魔物娘を妻とした男性の場合、妻となる魔物娘が棲む環境に適応(熱や寒さへの耐性や、水中で呼吸が可能になるなど)する事も可能。


上述の能力の底上げは極めて大きな魔力が人間に宿ることにより、RPGで言う「レベルキャップ(素の状態での最大レベル、成長の上限)」が解放された状態になることで起こる。

図鑑世界における「勇者」と原理としてはほぼ同じであり、神から注がれる魔力によって成るのが勇者で、魔物由来の魔力で成るのがインキュバスということである。詳細はこちら図解)を参照。


現在のところ、インキュバスが生まれるのは人間の男性が後天的に変化するケースのみである。

インキュバスと交わった魔物娘からも魔物娘しか生まれない。

唯一の例外として、既に男の胎児を妊娠している人間の妊婦が妊娠途中で魔物化した場合、胎児はインキュバスになる。


しかしながら、魔物娘やインキュバスの数が増え、魔王が更に力を増す事でこの状況が変わり、魔物娘からインキュバスが産まれる、という兆しが生じつつある。

つまり未来には、魔王とその夫の間にもインキュバスが産まれる事になる。魔王の娘達のことを「リリム」と呼ぶが、将来産まれることになる息子達がいかなる名で呼ばれるようになるのか(あるいは姉妹同様に「リリム」と呼ばれるのか)は、まだ明かされていない。

未来に生まれるインキュバスも人間の男性と変わらない姿を持つが、(見た目はそのままに)母親側の種族の特性や能力を生まれつきある程度引き継ぐことになる。


なお、魔物娘が人間の女性と交わるなどした場合、相手の女性は自身の体内で「精」を生成するのではなく他者から「魔力」や「精」を吸収する能力を強化され、「魔物化」する。

すなわち男性の「インキュバス化」と女性の「魔物化」は原理そのものは正反対の現象と言える。


インキュバスの精神

インキュバス化した男性はその価値観も魔物側に寄り、思考もまた魔物と交わる事に比重が置かれていく。

変化に伴い、魔物が持つ異形の部位への違和感・嫌悪感もなくなっていく。


魔物と結ばれ、優しくされる中で更正した犯罪者は珍しくない。魔物娘から拒絶されるのは救いようも無い程のクズのみ、とされる。

魔物娘、現魔王の世界における魔物じたいが人間や同じ魔物娘を傷つけることを嫌う性質を持つため、そちらに近い存在となったインキュバスに真正の極悪人は存在できないと思われる。


インキュバスと人間女性が性交した場合

インキュバスの有り余る性欲は番となる魔物娘にのみ向けられ、魔物娘のように異性を襲うという本能は無い。複数の女性と関係を持つ一夫多妻状態になる場合も、相手の女性から合意を得るか、そもそもその状態を承知した上での女性側からの希望に基づく場合のみとなる。

このためインキュバス化した男性が人間の女性を合意無く無理矢理犯す、という行動に出ることはないとされており、少なくともそうした事例は確認されていないという。


合意上のインキュバスと人間女性の性交渉の事例は確認されており、この場合、インキュバス化した男性は交わった魔物娘から分け与えられた強力な魔力を体内に宿しているため、必然的にこの女性も魔力を帯びて魔物化し、ほどなく魔物娘となる。この場合何の種族の魔物娘に転化するかについては、その男性をインキュバス化させた魔物娘と直接交わった場合と同様であり、基本的にはその魔物娘と同種族か、それが不可能な場合はサキュバスとなる。


インキュバスが人間女性と性交するとその女性が魔物化する、ということ自体は関連書籍でも何度か言及されるが、具体例や詳細についての記載はあまりない。


反対に、インキュバスと人間女性の性交渉の事例そのものが少ないと推測できる要素は存在する。


・魔物娘の容姿と身体の在り様はさまざまであるが、いずれも人間の男性を惹きつける美しく端正なものである点で一貫する。

・魔物娘はサキュバス系列の種族で無くとも淫魔としての性質を持ち、人間が持ちうるいかなる性技や所謂「名器」を上回る快楽を交わる相手に与える。

・さらに、彼女達は性的快楽を番いに与えることを何より好む気質を種族的特徴として持つ。

・インキュバスの魔物に近い性質は、番いの魔物娘にとって都合がいいものとして存在する。魔物娘用に底上げされた体力と性欲に、人間の女性がついていけるとは考えにくい。

・図鑑世界の人間の女性も、一般的に男性の性欲に対して嫌悪を持つため、性欲が増大したインキュバスに対して精神的なハードルが生じると考えられる。

・図鑑世界で有力な宗教「主神教」は性欲を抑える事を説く規範を説くため、その影響化にある場合はさらにこの傾向は強まる。

・こうした背景において、人を傷つける事を嫌う魔物に寄った存在であるインキュバスがこちらから相手に大きな嫌悪を与える危険を意識して冒す理由はない。


仮に魔物に近付くことで「相手の容姿を気にしない」心になったり、以前からのそうした性質を保つとしても、インキュバスとなった男性が魔物娘よりも人間の女性と積極的に近付く理由はあまりなく、「インキュバスによる人間女性の魔物化」は珍しいケースと推測できる。考えられるとすればインキュバス化した男性にとっての愛する妻や恋人、家族等、人間だった頃から愛情を抱いていた相手を同族にするために致す程度であろう。


インキュバスからの魔物娘化

ごく稀なケースとしてなんらかの要因でインキュバス化の過程で突然変異的に「精」を生み出す能力が欠如してしまい、インキュバス化ののち更に魔物化する男性もいる(事実上の女体化)。

この場合、魔物化した男性はインキュバスではなく「アルプ」と呼ばれる魔物娘の一種として扱われる。詳しくはリンク先を参照のこと。


インキュバスになり得る種族

魔物娘図鑑の舞台である通称「図鑑世界」には人間以外にもインキュバス化の可能性を秘めた種族が存在する。

エルフやドワーフの男性の場合も、インキュバス化の可能性を持つ。これは彼らが「人間」側の種族であるため。

例えばエルフの女性は(特別強力な個体から襲われ干渉を受けない限りは)サキュバスや他種の魔物娘にもならず、その形質を保ったまま「(魔物娘としての)エルフ」に転化するが、エルフの男性の場合、人間の男性のようにインキュバスとなり、こちらも人間同様アルプ化の可能性も持つ。

インキュバス化したエルフ、ドワーフは転化前と同じ形態を保ち続ける。また上述の未来において魔物娘が産む、エルフやドワーフを父とするインキュバスは(人間の場合と同じように)元種族と同じ特徴を有する。父親と母親の種族の性質を併せ持つ「カンビオン」にはならない。


かつて旧魔王が倒され、新魔王着任により世界のルールが変わりゆく中、それ以前から人間の女性と結ばれ「夫婦としての愛情や絆」を持つに至っていた魔物の雄は、そうした感情が希薄なオスの魔物が魔物娘となるのとは異なり、人間の男性に近い姿になった……という噂もある。


インキュバスの個体

  • 魔王の夫

人間に極めて友好的なサキュバスの現魔王の夫。魔王の代替わり前「旧魔王時代」から生きる人物。

魔王と協力し、魔物娘と人間が共存できる現在の世界を実現したもう一人の功労者。

人と魔物がガチで殺し合い、魔物同士ですら弱肉強食であった時代の勇者なだけに、そこに至るまでの生涯は陰鬱なものであったようだ。

妻とのあいだに「リリム」と呼ばれる強大な力を持つ娘達をもうける。第四王女デルエラの強引かつ豪快な性格は彼譲りのものらしい。

元勇者であり、現役勇者と異なり今では主神からの加護を失っているが、上記のインキュバスの特性により、勇者時代より弱体化はしていない。

殴り合い、という意味での戦闘能力でいえば魔王より強いらしい。魔物娘化した一流退魔師、中級神クラスの実力を持つ上位リリム、そして魔王が造り出した魔力球でも普通に蹴り返して超次元にサッカーできる。


関連項目

アルプ(魔物娘図鑑)…インキュバスから魔物娘として転化した「元」男性。誰でもなれるわけではなく、かなりのレアケースらしい。

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