人物
マーベルコミックの作品「ファンタスティックフォー」に登場する最大の宿敵。
本名、ヴィクター・フォン・ドゥーム。
世界征服を企む、小国ラトヴェリアの専制君主にして世界屈指の科学者である。
尊大にして自意識過剰だが、器が大きく、高潔で誇り高い男である。
そのことから本国アメリカではダース・ベイダーに肩を並べる程の絶大な人気を得ている。
来歴
いにしえの王朝・ラトヴェリア王家の末裔である魔女の子供として生を受ける。
その優れた頭脳がアメリカ大学教授の目に止まったことで名門・ステート大学に進学し類い希なる才能を開花させた。しかし、その後「死者と交信する実験」に失敗し、顔に傷を負って大学からも追放され、世界中を放浪することとなってしまった。
その過程でチベットの修行僧となり、荒行の果てに魔法を体得。現在のDr.Doomへと成長したのである。
いささか歪んだ性格ではあるものの、国民から信頼された有能で慈愛のある君主であり、そもそも彼が世界征服を企んでいるのも「世界から争いや差別をなくしたい」という思いから来ているのである。
実際、パラレルワールドで彼が世界征服を果たした未来の世界では、戦争も差別も貧困もない平和な世の中が実現していた。
また仇敵であるファンタスティック・フォーとも縁があり、メンバーのリードとスーザンの間に出来た女児の出産(様々な理由で命に係わる難産だった)に手を貸し、感謝の印として命名権を譲られるなど、単なる悪役には留まっていない。
9.11のアメリカ同時多発テロ事件に際し、特別版として刊行されたコミック「アルティメット・スパイダーマン」36号(通称:スパイダーマン911)では、多くの勇敢な人々と共に救出作業に当たるヒーロー達が描写された。
その傍ら、崩壊したツインタワーの前にジャガーノート(X-MEN)、マグニートー(X-MEN)、Dr.オクトパス(スパイダーマン)、キングピン(パニッシャー)らと共に登場。
たとえヒーローと敵対するヴィランであっても、無辜の人間が理不尽に命を奪われるという行為は許容できるものではなく、失われた人命に想いを寄せて涙を流すという一面を見せた。
能力
身体的には至って普通の人間である。
しかし彼が他のキャラクターと一線を画しているのは、地上最高峰の頭脳からきているのである。
この世のありとあらゆる科学技術に精通し、その知識を活かして超兵器の開発や遠大な陰謀を企てている。更に魔法の一部をを体得しているため、絶大なパワーを振るうことも出来ほか、チベットの修行僧時代に体を鍛え込んでいるので、本人の体力も常人以上である。
自身の顔の傷を隠すために鉄仮面をかぶり、その体には数々の超兵器を内蔵した鋼鉄の鎧を纏っている。この鎧の威力は絶大で、バリヤーや反重力装置、テレポート能力、巨大ロボットも一発で吹き飛ばす威力のビーム砲を使うことが出来る万能兵器。
こういった数々の兵器や天才頭脳のおかげで、MARVELヴィランの中でも最も危険な内の一人という評価は今も昔も揺らいでいない。
なお、パラレルワールドの「アルティメット・ユニバース」(Earth-1610)では、
- 破産寸前の小国を半年で日本に匹敵する経済大国に変貌させる
- 「近くに居る最も力の強い者に取り憑く」古代の邪神が、BIG3の一人にしてアスガルドの雷神・ソーをスルーしてDr.ドゥーム目掛けてまっしぐら
など、チートぶりに拍車がかかっている。
日本での扱い
ファンタスティックフォーのアニメ作品の一つである『宇宙忍者ゴームズ』では悪魔博士と呼ばれていた。そのため、日本における彼のあだ名の一つに、悪魔博士ができた。
名前だけ聞けばそれなりに凄そうだが、原作における「ラトヴェリア訛りの英語で話す」という設定を忠実に再現しようとした結果、コテコテの名古屋弁でしゃべるという、やや間が抜けた感じになってしまった。
ついでにレトロなアメリカ製カートゥーンである事を差し引いても作画がちょっとアレなため、余計に間抜けになってしまった。
とりあえず萌え。
関連イラスト
関連タグ
呼び名・表記揺れ
出演作品
MARVEL SUPER HEROES(中ボス、隠しコマンドで使用可能) MARVEL vs. CAPCOM 2 MARVEL VS. CAPCOM 3