- ブラックホールの中心。物質の密度が無限大になる領域。
- 創作物において作中世界の常識・法則を逸脱した存在について与えられる言葉。
- 創作物において作中世界の時空間に多大な影響を与える特殊な何か。
- 「技術的特異点」。"Singularity"(シンギュラリティ)。人工知能(AI)が人類の知能を超える瞬間。
全体の解説
特異点とは、ある基準の下、その基準が適用できない「点」である。したがって、特異点は基準があって初めて認識され、「—における特異点」「—に関する特異点」という呼ばれ方をする。
1の概要
既存の物理法則の計算式では、ブラックホールは中心に近づくにつれやがて物質の密度が無限大になってしまう。そんな領域を既存の物理法則が適用できず何が起こるかわからない「特異点」とよぶ。
2の概要
3の概要
ブラックホールの特異点とは異なるが、何かしら時空に大きな影響を与える事物。
超時空世紀オーガスの主人公桂木桂や、バディ・コンプレックスのタイムホール、Fate/GrandOrderにおいて黒幕からの干渉が行われた時代など、時空に大きな影響を与えるという点以外は、影響の与え方や特異点となる事物もバラバラである。
4の概要
人工知能が人の知能を超えると、現生人類では思いもつかない、あるいは到達に膨大な時間のかかる発明・発見を遥かに短期間でより高度に行えるようになるのではと予測されている。
転じて創作では「技術的なブレイクスルー」「これまでとは一線を引くような革命的変容」をシンギュラリティと称することもある。
無理やり現実に当てはめるなら、古くは原始の時代の火の利用、石器の発明、農業の開始。18~19世紀の蒸気機関の発明による産業革命、そして20世紀の航空機の発明と原子力の実用化。これらは過去に起きたシンギュラリティと言えるだろう。