概要
それまでムービーや静止画で表現されていたイベントを、全てプレイヤーの目の前で発生させ、プレイパートとダイナミックなストーリー展開を地続きにするという画期的なゲームデザインを生んだFPSの名作。 開発はValve Software。
ストーリー
巨大研究施設ブラックメサ研究所に着任することになった物理学者ゴードン・フリーマン。
最初の仕事として特異物質の実験に参加することになるが、実験の失敗により研究所所内は崩壊し、さらに異次元から異形の怪物が出現する。
辛くも生き延びたフリーマンはバールを手に地獄と化した研究所からの脱出を目指すも、事態の発覚を恐れた政府が送り込んだ海兵隊による攻撃や、異次元世界による生態系汚染により、状況は更に悪化していく。
やむなくフリーマンは異次元世界Xenへ突入し、その支配者を倒すことで事態の鎮圧を図るが……
登場人物
主人公の物理学者。詳しくは当該記事参照
行く先々で時折見かけるスーツとアタッシュケースが特徴の謎の男。
正体、所属機関等、すべてが謎に包まれている……
アリックス・ハンス
Half-Life2より登場する女性キャラ。様々な形でフリーマンを支援するヒロイン的存在。
ゲーム史
1998年に1作目『Half-Life』が登場。更に外伝作品2作が発売された。
2004年にはグラフィックが大幅に向上した続編『Half-Life2』が発表。
更にHalf-Life2の後日談となる『Episode One』、『Episode Two』が発売されており、完結編『Episode Three』に続くと予告されている。更に本シリーズは三部作であることが予告されており、いずれ最終作『Half-Life3』が発表されると思われていた。
(なお、これらHalf-LifeシリーズはValve SoftwareのインターネットプラットフォームSteamにて現在も全作購入可能。)
しかし、それから10年以上経った2018年現在も、『Episode Three』や『Half-Life3』がリリースされるという情報は全くない。それどころかシリーズに関わっていた脚本家がValve Softwareを離れ、『Episode Three』の準備稿らしきシナリオが流出する事態すら起こっている。
海外では、前述のSteamによる他社ゲーム配信での収入獲得がValve Softwareの主軸となってしまい、開発会社としてのポテンシャルが落ちたことが主な原因と言われている。
なお、海外ゲーマー達は古くからこの状況を揶揄して、「Valve SoftwareのトップであるGabe Newellが3より大きい数を数えられないせいだ」とも言っている(事実、Valve Softwareは社の歴史を通じて続きモノのゲームとして3作目を作ったことがない)。
2006年にはタイトーがHalf-Life2をアーケードゲーム用に仕様変更した『ハーフライフ2 サバイバー』を販売。翌年にはバージョンアップ版『ハーフライフ2 サバイバー弐』も販売されている。
こちらは2009年に筐体を流用した事実上の続編『サイバーダイバー』が販売されている。
関連項目
PORTAL(本編との直接のつながりはないが世界観と設定を共有している)
バール(ゲーム中で最初に手に入る武器。本作の象徴とも言える)