解説
CV:林原めぐみ
普段第3の眼が閉じていてパイの人格が出ている方が多いがこちらが本来の人格である。
この人格を八雲を始めとする人間たちは「三只眼」と呼び、仲間の妖魔たちは「聖魔様」と呼び、敵妖魔は「パールバティー」と呼ぶ。
一人称は「儂」で古風の言葉使いで老人のように語尾に「~じゃ」「~であろう」をつける。
性格はプライドが高く傲慢で尊大。「下衆」「愚か者」という言葉を多用し相手を罵る。
特に「愚か者」は八雲を罵る言葉の代名詞だが、終盤八雲に愛情を抱くようになっても使っているので愛称に昇華したようだ。
序盤は八雲を顔色変えず「奴隷」と言い切り、八雲がどんなに頑張ろうと力及ばなければ容赦なく叱責した。
「三只眼」の状態の時は霊力が高く、強力な光術の他、様々な秘術を使いこなす。
八雲が全く歯が立たなかった数十メートルはある巨大な怪物を一撃で消し炭に変えたり、妖気を感じる者なら数キロ離れていてもその存在をはっきり認識できる程の強力な妖気を持っている。
何より迷いがなく敵と判断すれば躊躇なく殺す冷酷さや、圧倒的な力で敵を殲滅する残忍さを持つ。
序盤では最期の決着をつけるのは彼女の役目だったが、ベナレス復活後は戦いのメインが八雲に移行した為、彼女自身が戦うシーンは激減している。
また強大な力を持つため、眠っていることや、敵に眠らされたり封じられたりすることが多い。
幼い頃はシヴァに育てられたため、シヴァを慕う気持ちが強かった。また幼少期の性格はパイそのものだった。
精神世界の経験によりシヴァへの恋心に決着をつけ、精神的にも肉体的にも成長する八雲を深く信頼する様になっていく。
早すぎたツンデレ?
三只眼はよく「早すぎたツンデレ」と言われる。
ツンデレという言葉ができる以前のツンデレキャラで、いうなれば「ツンデレなき時代のツンデレ」といえる。
当時ツンデレという明確な概念がなかったため、それはど注目されることは無かったが、そのツンデレの破壊力は今日でも十分通用するだろう。
ツンデレを意識して作られた養殖物ツンデレと違い、意識しないで作られた天然物のツンデレであり、簡単にはデレてくれずツン期間がとても長いのが特徴である。
どれ位デレないかというと
物語最初では八雲を認めておらず、彼がどんなに頑張っても叱責をする酷い扱いから始まり。
物語序盤の終りに八雲を認め辛く当たることは無くなったが、その気丈な性格からデレる気配はなく。
物語中盤で八雲を信頼し気遣うようになるが、それでもやっぱりテレはあってもデレない。
物語終盤でようやく八雲を意識するようになり少しデレが入り始め。
最終決戦直前でやっと完全にデレるのである。
ちなみに戦闘力(ツンデレ落差)は「プライドが高くて気丈、全てが主人公を遥かに上回る超絶能力を持ち、下等な奴隷として扱ってくる」から「しおらしくなり、自らの弱さを晒して弱音を吐き、主人公に一夜の契りを求めてくる」レベルまで「進化」する。
序盤の嫌な奴が突如物語中盤の後半辺りからヒロインの階段を猛烈に駆け上がり、メインヒロインをも霞ませるスーパーヒロイン、ダークホース、スーパーサイヤ人3へと「進化」するのだ。どうだ凄いだろシャッチョサン。
その豹変具合は序盤と終盤の三只眼を切り取って店員に双方違うものとクレームをつければ返品できる程。
威厳とプライドに満ちた強気のロリババアが、その面影が消え失せて儚さを感じる程しおらしくなり全裸で後ろから抱き締めてきて「抱いてくれ」と言われたら、貴方ならどうしマスカ?