リュウ・カンとは格闘ゲーム、モータルコンバットの初代主人公である。
概要
中国拳法の最高秘密結社白蓮のメンバー。モデルはブルース・リーで、戦闘中カンフー映画さながらの怪鳥音を発する。
少林寺の拳法家であるクン・ラオとは親友同士でありかつよきライバル同士でもある。
性格としては正統派な拳法家もしくはヒーローのような感じの真っ直ぐな性格で、ややクールな部分もある。
戦闘時はパンチやキック、火の玉を駆使して戦い、FATALITYは側転蹴りからのアッパーカットや龍に変身して敵を食らう(もしくは焼く)等(モーコンとしては)ヒーローらしいオーソドックスなものが多いが、なぜかアーケード筐体を落として敵を押し潰すといった奇抜なものや、敵の喉仏を引っこ抜いて口にぶっ込み、敵が吐血して苦しんでいるところをつき倒すといったなかなかイーブルなFATALITYも存在する。
シリーズでの活躍
モータルコンバット
トーナメントの主宰者であるシャン・ツンを倒しチャンピオンとなり、地球を危機から救う。
FATALITYは側転からアッパーを繰り出すだけという地味なもので残虐要素ゼロ。しかも暗転すらしない。
当時はまだ設定が固まっておらず、主人公の概念もなかったためか、初期カーソルには当てられていないが、7人の中ではど真ん中に配置されていた。
モータルコンバット2
魔界の帝王シャオ・カーンを倒し再び地球を救う。
残虐要素のあるFATALITYを獲得。1P側の初期カーソルも確保し、名実共に主人公に。
モータルコンバット3
演者が変わり、少しイケメンになった。
1P側初期カーソルこそ初代ラスボスのシャン・ツンに奪われたものの、なんとか2P側は死守。
モータルコンバット4
なんだか顔が急に残念になった。
この辺りから(厳密にはUMK3から)キャラクターセレクトでの配置が怪しくなっていく。
モータルコンバットデッドリーアライアンス
シャン・ツンによって殺害されオープニングデモにのみ登場。
おまけにシャン・ツンにキャラクターセレクトの初期カーソル位置を乗っ取られる。
モータルコンバットディセプション
ゾンビとなって甦る。一応アナザーコスチュームとして人間の姿も使用可能。
本作以降キャラクターセレクトの初期カーソル位置がスコーピオンとサブゼロで固定される。
モータルコンバットアルマゲドン
今作のラスボスであるブレイズを倒したことによって人間の姿に戻る。
モータルコンバットvsDCユニバース
人間の姿で登場。久々にヒーローらしい活躍をする。
モータルコンバット9
イケメンに戻った。
地球を救うため仲間たちと協力し戦うが、事実上9の主人公であるライデンとの闘いに敗れ死亡。
モータルコンバットX
20数年が経過し、頭髪が長く白くなった。また更にイケメンになった。
ストーリーモードではクァン・チーの術によりゾンビとして復活。Xの主人公であるキャシー達の前に立ちはだかる。ストーリーモードでは衝撃なラストが…
終始悪役としての登場なのでストーリー中でのプレイキャラには選ばれない。
主人公(笑)
シリーズ通しての主人公であるが、3Dになった辺りから看板キャラの座をスコーピオンとサブゼロに奪われている。
Wikipediaの説明でも「かつての主人公とは思えないキャラになってしまった。」って説明されているし、ピクシブ百科事典のモータルコンバットの記事のイラストがスコーピオンとサブゼロになっているし・・・。(このサイト以外にも多くのメディアでこの二人が主人公のように扱われている。)
とりわけ彼が神の力を手に入れた際には(彼自身が力に溺れる暴君になってしまったこともあってか)もっぱら悪役として扱われている。
『9』のシャン・ツンのエンディングではそんな彼を止めるために、彼の師匠の一人であるボー・ライ・チョーが(シャオ・カーンの強大な魂の力に苦しめられ、最後の希望として彼のもとに訪れてきた)宿敵のシャン・ツンを鍛え上げ、彼に対抗する力を持つという、ヒーローと悪役が逆転するような内容になっており、
『X』ジェイソンのエンディングでも、ジェイソンを利用しようと考えるも、逆にジェイソンに腸を引きずり出され、それで絞殺されてしまうというあんまりな扱われ方を受けている。
製作者はリュウ・カンのことが嫌いなのだろうか…