リュウ・カンとは格闘ゲーム、モータルコンバットの初代主人公である。
概要
中国拳法の最高秘密結社白蓮のメンバー。モデルはブルース・リーで、戦闘中カンフー映画さながらの怪鳥音を発する。
少林寺の拳法家であるクン・ラオとは親友同士でありかつよきライバル同士でもある。
性格としては正統派な拳法家もしくはヒーローのような感じの真っ直ぐな性格で、ややクールな部分もある。
バトル時の彼
主人公らしく技の癖が少ない為、シリーズ入門者にもおすすめのキャラクターである。
拳法家らしくパンチやキックといった体術を駆使して戦う。また、飛び道具として火の玉を使う。
勢いをつけた飛び蹴りや空中で自転車をこぐように連続でキックする技等がシリーズ伝統の技になっている。
主なFATALITY
- 龍尾激地拳
「1」で使用。
側転蹴りからのアッパーカット。
残虐描写は控え目で欠損描写もないが、MK1のThe Pit(橋のステージ)では相手を落とすことができた。
ちなみに「9」ではX-Ray Moveとしてこの技を披露する。
- 咬龍破惨撃
龍に変身して相手の上半身を食いちぎる。
彼の代名詞のひとつでもあるFATALITYで、登場回数も多い。
- MK Arcade Machine
「3」と「VS.DCユニバース」で使用。
なぜか同シリーズのアーケード筐体を落として相手を押し潰す。
「VS.DC」では相手は死亡しないがしっかり「FATALITY」とアナウンスされる。(同作にはDCコミックスのヒーローキャラが使う死亡しないトドメ技『ヒロイック・ブルータリティ』というシステムがある。)
- Sore Throat
「X」で使用。
敵の喉仏を引っこ抜いて口にぶっ込み、敵が吐血して苦しんでいるところを「見苦しい」と言わんばかりにつき倒す。
良く言って正統派、ストレートに言って控えめなものが多かった彼のFATALITYだが、この技はそんな彼の中では異色のかなりイーブルで残酷なFATALITYになっている。
近年の扱い(下記)の影響で(ストーリーモードのようにレヴナント化しなくとも)素で闇堕ちしてしまった影響なのだろうか…
シリーズでの活躍
モータルコンバット
トーナメントの主宰者であるシャン・ツンを倒しチャンピオンとなり、地球を危機から救う。
上記したようにFATALITYは側転からアッパーを繰り出すだけという地味なもので残虐要素ゼロ。しかも暗転すらしない。
当時はまだ設定が固まっておらず、主人公の概念もなかったためか、初期カーソルには当てられていないが、7人の中ではど真ん中に配置されていた。
モータルコンバット2
魔界の帝王シャオ・カーンを倒し再び地球を救う。
残虐要素のあるFATALITYを獲得。1P側の初期カーソルも確保し、名実共に主人公に。
モータルコンバット3
演者が変わり、少しイケメンになった。
1P側初期カーソルこそ初代ラスボスのシャン・ツンに奪われたものの、なんとか2P側は死守。
モータルコンバット4
なんだか顔が急に残念になった。
この辺りから(厳密にはUMK3から)キャラクターセレクトでの配置が怪しくなっていく。
モータルコンバット デッドリーアライアンス
オープニングデモにてシャン・ツンによって殺害されたため、非参戦。
あまつさえシャン・ツンにキャラクターセレクトの初期カーソル位置を乗っ取られるという文字通りの死体蹴りを受ける。(2P側もシリーズきっての悪役であるクァン・チーに乗っ取られる。)
モータルコンバット ディセプション
ゾンビとなって甦る。一応アナザーコスチュームとして人間の姿も使用可能。
本作以降キャラクターセレクトの初期カーソル位置がスコーピオンとサブゼロで固定される。
モータルコンバット アルマゲドン
今作のラスボスであるブレイズを倒したことによって人間の姿に戻る。
モータルコンバットVS.DCユニバース
人間の姿で登場。久々にヒーローらしい活躍をする。
モータルコンバット9
イケメンに戻った。
地球を救うため仲間たちと協力し戦うが、事実上9の主人公であるライデンとの闘いに敗れ死亡。
モータルコンバットX
20数年が経過し、頭髪が長く白くなった。また更にイケメンになった。
ストーリーモードではクァン・チーの術によりゾンビとして復活。Xの主人公であるキャシー達の前に立ちはだかる。ストーリーモードでは衝撃なラストが…
終始悪役としての登場なのでストーリー中でのプレイキャラには選ばれない。
主人公(笑)
シリーズ通しての主人公であるが、3Dになった辺りから看板キャラの座をスコーピオンとサブゼロに奪われている。
Wikipediaの説明でも「かつての主人公とは思えないキャラになってしまった。」って説明されているし、ピクシブ百科事典のモータルコンバットの記事のイラストがスコーピオンとサブゼロになっているし…(このサイト以外にも多くのメディアでこの二人が主人公のように扱われている。)
とりわけ彼が神の力を手に入れた際には(彼自身が力に溺れる暴君になってしまったこともあってか)もっぱら悪役として扱われている。
『9』のシャン・ツンのエンディングではそんな彼を止めるために、彼の師匠の一人であるボー・ライ・チョーが(シャオ・カーンの強大な魂の力に苦しめられ、最後の希望として彼のもとに訪れてきた)宿敵のシャン・ツンを鍛え上げ、彼に対抗する力を持つという、ヒーローと悪役が逆転するような内容になっており、
『X』ジェイソンのエンディングでも、ジェイソンを利用しようと考えるも、逆にジェイソンに腸を引きずり出され、それで絞殺されてしまうというあんまりな扱われ方を受けている。
製作者はリュウ・カンのことが嫌いなのだろうか…