概要
およそ1億年前の白亜紀に生息した古代のノコギリエイの一種で、その名は「腫れたエイ」を意味する。北アフリカ、アフリカ、ニュージーランドの海と淡水で繁栄した巨大な種類である。体長は8mほどとされる。
現生のノコギリエイと同じく、目は頭の天辺にあり、口と鰓は体の腹側に付いている。ノコギリ状の口吻は2.5mの長さになる。その口吻は現生のいくつかの軟骨魚類に散見されるように電磁的なセンサーで、獲物を探査するのに用いたと思われる。彼らは現生のサケのように繁殖のために川を遡ることがある。この頃の北アフリカではこれらを見あてに18mの最大級の肉食恐竜で魚食性とみられるスピノサウルスの獲物にされていたと言われている。