『ときめきメモリアル3』の登場人物。
声:神田朱未
概要
9月11日生まれ、血液型O型。身長158cm(3年目は159cm)。
『ときメモ3』のメインヒロイン。
ゲーム開始時に「伝説の坂」での登場の有無に関わらず必ず最初に登場する。
高校入学と同時にイメチェンを図り、メガネをコンタクトに、髪型もお下げをやめバッサリ短くしたところ、突如人気が出て本人もビックリというキャラ。
主人公とは小学校からの同級生なのだが、高校で同じクラスになった主人公もイメチェンした彼女には気付かなかった…というよりも存在自体忘れていた。だが優紀子の方はイメチェン前にイジメっ子から助けてくれた主人公に対し、悪くは思ってない様子。
愛称は「ゆっこ」等。
ときメモで「メインヒロイン=主人公の幼馴染」のお約束を破った結果は・・・・・・
3発売までのときメモシリーズでは、初代の藤崎詩織、ときメモ2の陽ノ下光とメインヒロインは主人公の幼馴染であり、それ故に主人公との過去の思い出イベントが用意される等優遇されていた。
しかし、牧原優紀子はときメモシリーズで初めて「メインヒロイン=主人公の幼馴染」という約束をブチ破ったヒロインであった。 詩織がメインヒロインでありながら「ラスボス」と呼ばれるほどの難易度の高さを誇った反省から、光で実践した「メインヒロインは親しみやすく」というコンセプトを踏襲し、光よりもさらに親しみやすくした感があるが、その意図がはっきりと見えるヒロインでもあった。
また光とは違って幼馴染属性が無くなったことから特徴が出しづらくなってしまい、さらにキャラメイキングも地味で無難なものだったため、どこか特徴が際立っているときメモヒロインとしては物足りないと多くのプレイヤーに捉えられてしまった。
それは公式サイトでの人気投票が、8人中7位というメインヒロインにあるまじき結果に終わってしまったことからも明らかなことである。そしてゲームクリア後のモノローグの数も全ヒロインの中で一番少なかったりする。
それに加え、ときメモ3は作品自体も評価が低く(開発期間中、スタッフはときメモ2のサブストーリーズも同時に手がけていたことに加え、プロデューサーのメタルユーキが当時全盛を極めていたDDRに深く関わっていたこともあり充分な開発の余裕がなかったという事情があるが)、故に優紀子は「悲運のメインヒロイン」というイメージを持たれる様になってしまった。関係ない話だが、ときメモ3は2001年発売で、彼女の誕生日は9月11日だったりする。こんなところまで悲運が……。
ときメモシリーズ自体は「乙女ゲー」市場を開拓した「ときメモGS」シリーズでもう一つの可能性を見出したが、正式なナンバリングタイトルは8年後の『ときめきメモリアル4』まで待たねばならなかった。
そのときメモ4でも、星川真希が優紀子同様「主人公の幼馴染ではないメインヒロイン」として登場したが、やはり優紀子と同じく無難なキャラクターと特徴の出づらさで、プレイヤーには物足りないと捉えられてしまった。
一番の人気ヒロイン(というかファンの間では「真のメインヒロイン」扱い)は大倉都子。そう、優紀子や真希がときメモメインヒロインから追い出したはずの「主人公の幼馴染」であった。またPSP版と同時に配信されたモバイル版でも、メインヒロインはやはり「主人公の幼馴染」井ノ倉葵歩。
ときメモ4が「3の汚名を返上した」と評された原動力が都子にもあったことを考えると、やはりときメモシリーズのメインヒロインは「主人公との大切な思い出を共有する幼馴染」でなければ務まらないのであろうか。
だが優紀子は幼馴染では無いとはいえ小学生の頃からの同級生であり、主人公にイジメっ子から助けてもらったという思い出が存在しているという点では、思い出イベントが存在しない4の真希よりは恵まれてるといえる。それにときメモ3には、4の都子のように他にメインヒロインらしいキャラがいるわけでも無いのでメインヒロイン(笑)とは言われない。単に作品自体が評価が低いというのもあるが。
ただ、やはり地味だったのは響いたらしく、前述の公式人気投票の順位にもそれが現れている。
まあ、他のキャラが魔物と戦ったり、重いものを背負い展開次第では死んでしまうこともあったりする中で、親しみやすい普通の女の子の優紀子は地味に見えても仕方がないと言えるが。
ちなみに歴代メインヒロインが登場しているコナミネットDXの「ときめきメモリアルメールドラマ」では、優紀子どころかときメモ3のヒロインは誰も登場していない。(ついでに言えばときメモ4枠は都子である)。公式でもときメモ3の存在は無かった事にされつつあるのだろうか・・・・・・。