カードテキスト
このカードが召喚に成功した時、罠カードを発動する事はできない。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
「落とし穴」と名のついた罠カードを発動する事はできない。
概要
あの突撃部隊をはじめとしたゴブリン部隊モンスターの一体。イラストのゴブリンはいずれも武器や防具と呼べるようなものはあまり身に付けておらず、代わりに黄色いヘルメットや白いランニングシャツ、小型の重機などで武装(?)している。その姿は戦闘部隊というより土木作業員のような印象。
その姿や効果、そして他のゴブリン部隊と比べて攻撃的な能力が控えめである点などから考えると、おそらく「穴埋め」というのはいわゆる補欠的な意味での「穴埋め」と物理的な意味での「穴埋め」のダブルミーニングと思われる。
ゴブリン部隊といえばレベルが低い割には比較的高い攻撃力を誇るが、代償として守備力がとても低く、しかも攻撃後は強制的に守備表示になってしまう弱点を持つというモンスターが多い。しかし、このカードは確かに守備力は低いものの、自分の効果で表示形式が変更されることは無いというゴブリン部隊としては唯一の例外的存在である。ただし攻撃力までも控えめなのが少々いただけない。このモンスターだけでいきなり戦局を覆せるほどの実力は備えていないため、他のゴブリン部隊のような文字通りの突撃目的では使いづらいのが難点。一応その控えめなステータスに加えてレベル4で地属性の戦士族なので、サーチやサポートの手段がとりわけ豊富なのは悪くない。
落とし穴系罠カードの大多数を使用不能にできる効果は有用。折角の切り札を奈落の落とし穴などを気にせず召喚できるのは非常に大きく、可能ならばフィールド上に維持したいところだが、その場合はやはりこのカード自体の戦闘力の低さが気掛かり。また、あくまで「このカードの召喚時に発動する」罠と、「落とし穴(カテゴリーの罠カード)」の発動封殺しかできないため、攻撃に反応する串刺しの落とし穴や「落とし穴」ではないうえにフリーチェーンで発動可能なつり天井、フレシアの蟲惑魔の持つ「落とし穴」カードを利用した効果などには無力である。加えてこのカードのコントローラーも「落とし穴」カードが使えなくなってしまうという欠点もある。激流葬の場合、“このカードの召喚”には発動できないが、“特殊召喚あるいは他のモンスターの召喚などの際は可能”と、少々ややこしい。
皮肉なことにこのカードの効果自体にも「穴がある」(そもそも「穴」が全く見当たらないモンスター自体ほとんど存在しないくらいだが)ので効果だけ鑑みても過信はできない。
なお、蟲惑魔モンスターとは異なり「ホール」罠カードに対しては一切干渉しない(できない)ので注意。
ちなみに「落とし穴」罠カードがカテゴリーとして成立するようになったのはこのカードの登場がきっかけである。後々に登場する蟲惑魔とは、種族こそ違うが属性は同じなので、併用はできなくもない。