概要
激流葬(げきりゅうそう)は、『遊戯王』に登場する通常罠カードである。
カードテキスト
(1):モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
解説
比較的初期から存在する禁止されていない全体除去カードにしてガチカードの1枚。
モンスターの各種召喚に反応し、自分フィールドも含めたモンスターの全破壊を行う。
対象をとらない効果で、これ1枚で複数のモンスターを一掃できる可能性を持つ。
自分フィールドもがら空きになるが、場をリセットする効果として優秀。
もともと自分フィールドにモンスターが1体もいない場合や自己再生効果・罠の効果を受けないモンスター等しかいない場合は相手モンスターのみの除去として使うことが出来る。
落とし穴系統の罠にも言えることだが、カードのセットには反応せず、相手が召喚を終えた後にこの罠を仕掛けても発動しにくいのが欠点。
自分フィールド上にモンスターを召喚・セットすることで相手のモンスター召喚を誘ったり、
自分の召喚をきっかけに発動できることを利用して、破壊される前提であえて召喚して能動的に発動するという工夫も時には必要となる。
同じ全体除去カードであるブラック・ホールと比較すると、発動タイミングが限定されている点や速効性で劣るが、
罠であるが故に相手のターンに発動でき、相手がモンスターを展開した直後に除去できる点で勝る。
どちらのカードも劣勢・膠着状態の打開には貢献するが、自分が複数のモンスターを展開し優勢な状況での除去手段としては使いにくい。
現在のカードプールでは海竜神の激昂と合わせて相手モンスターを一方的に破壊するのに使える他ラビュリンスではフィールド魔法を組み合わせることで主人だけが最終的に場に残るといったコンボ等で使われる。
制限規制
他の制限カードの陰に隠れて規制を免れてきたが、2004年9月1日に制限カードとなる。
度重なる制限改訂でも変わることなくその位置を保っていたが、デュエルの高速化・大量展開が進んだことにより、その対策として2012年3月1日より準制限カードに緩和される。
原作・アニメでの扱い
『遊戯王』ではバトルシティ編の城之内とのデュエルで梶木漁太が使用。
原作での効果は「相手が召喚した時に、相手モンスターを全て破壊する」というものだった。
いわば召喚反応型のサンダー・ボルトであり、OCG版よりも発動条件は限定されているが強力な効果だった。
この効果によって魔導騎士ギルティア(アニメではガルーザス)を破壊。次のターンに直接攻撃を行っている。
『遊戯王5D's』では龍亞・龍可との変則2対1デュエルでルチアーノが使用。
スカイ・コアの特殊召喚時に発動し、相手モンスターの一掃と同時にスカイ・コア破壊。
スカイ・コアの破壊時効果を発動するきっかけとなり、機皇帝スキエル∞のパーツ5つを特殊召喚した。
『遊戯王VRAINS』にはCafe Nagiのメニューにこのカード名を意識したと思われる「激流ソーダ」が存在する。
ゲーム作品での扱い
基本的にはOCG版の性能に準拠しているが、以下の場合のみ扱いが大きく異なる。
『デュエルモンスターズ4』では城之内デッキで使用できるカードとして登場。
効果は「相手が攻撃宣言をしたとき、相手モンスターを全て破壊する」というもので、単純に聖なるバリア-ミラーフォース-の上位互換である。
そんな強力なカードであるにもかかわらず無制限であり、デッキコストも低いという破格の性能だった。
このカードが使える城之内デッキは言うまでもなく他の遊戯デッキ、海馬デッキよりも圧倒的な強さを誇った。
『デュエルモンスターズ7』でも低コストで強力な性能にもかかわらず、無制限カードである。
『デュエルモンスターズ8』ではようやくコストが高くなり、制限カードとなった。
遊戯王ラッシュデュエルでの扱い
レジェンドカードに指定されている。