概要
日本各地に伝承される怪異で、家鳴、鳴家、鳴屋とも書かれる。
家や家具がなんの前触れもなく揺れ出す現象で、西洋のポルターガイストと同一視される場合もある。
鳥山石燕の『画図百鬼夜行』では、小鬼のような妖怪が家をゆすっている様子が描かれているため、妖怪図鑑でもそのような姿で描かれることが多い。
元々住んでいたものの怨霊や、上下逆に建てた柱である逆柱が家鳴りを起こすともいわれている。
現在でも温度や湿度の変動で家が軋んだような音を立てることを家鳴りと呼び、木材がなじんでいない新築の家で起こることが多い。あまりにもひどい場合は欠陥住宅だとしてトラブルになる。
創作での扱い
- 水木しげる作品
3期鬼太郎92話「人喰い家と妖怪家鳴」では自らが住んでいる家が人喰い家であることに気づき、家鳴帝国を築こうと骨女と協力し餌となる人間を集めていた。
5期鬼太郎72話「妖怪城始動!!朱の盤奮戦記」では妖怪城を目覚めさせるため、家鳴りの共鳴作用を利用しようとぬらりひょんの手下たちに大量に捕えられていた。
足洗邸に棲む黒い妖怪で、天井下から「家神」となった笠森仙の文字通り手足となり戦う。
ヤナリ(YANARY)として登場。
身の丈数寸の恐ろしい顔をしている子鬼だが、「きゅわきゅわ」と鳴き気は小さい。家伝いに移動できるので、一太郎の依頼で事件の調査に出向くがあまり役には立っていない。