概要
※タグとしてはムースが一般的。
暗器のムースの異名を持つ、暗器術「白鳥拳」の達人。
呪泉郷に落ちた事から、水をかぶるとアヒルに変身するという特異体質を持つ。
人物
一人称は「おら」、語尾に「~じゃ」とつけるなど、方言っぽい話し方をする。
ロングへアで、公式設定で美形扱い、他キャラと比して長身、と容姿には恵まれているはずだが、ド近眼なため牛乳瓶の底のようなブ厚いレンズの眼鏡を着用している。
そのしゃべり方や眼鏡ボケのキャラゆえに、もっぱら三枚目としての部分が強く、実力や容姿に反して間抜けな印象がぬぐえないちょっと不憫なキャラでもある。終盤に近づくにつれメガネをかけることが少なくなり、特に最終回の鳳凰山編ではメガネをかけているシーンは数コマしかない。
裸眼で乱馬とサフランの闘いを見守るなど明らかに視力が上昇している。
シャンプーに対して幼いころから片思いしているのだが、シャンプーからはまったく相手にされていない。しかも、3歳の頃にシャンプーに負けた為、女傑族の掟もさらにその傾向を強める事となった。
そのため乱馬にべったりなシャンプーを見て、乱馬に対抗心を燃やしている。
ちなみに、現在のムースはシャンプーを一蹴した女らんまを圧倒する実力があり、シャンプーよりも強いのだが、女傑族においては現在がどうあれ、一度敗北すればそれまでである。(コロン曰く、三つの時でも掟は掟。「反転宝珠」を付けたシャンプーにボコボコにされているので嫌われてはいない模様。)
実は初登場時(5巻)はコロンを除けば乱馬にとって最強の敵と言っても過言ではない存在だった。ちなみにこのころのムースは呪泉郷に落ちる直前であったため、なぜ乱馬が男の姿ではなく女の姿で自分と戦っているのか理解しておらず、当然ながら侮辱されたと思っていた(コロンにお湯をかぶることのできないツボをつかれ、男に戻れなくなっただけだったのだが…)。
当時の乱馬はコロンの修行を受け驚異的なパワーアップを遂げ、良牙を瞬殺できるほどまでに引き離していたのである。
必然それと渡り合ったムースは、あの時点では良牙をはるかに凌ぐ実力者であった。
しかし、それも6巻で良牙が乱馬に追いつくまでの話である。
玄馬、八宝斎、コロンといった、これ以上ない程の達人から教えを受ける乱馬と良牙を尻目に、ムースは猫飯店でのアルバイト生活が続き相対的な弱体化が進んでいった。
15巻にいたっては八宝斎によって弱体化した乱馬を九能帯刀、五寸釘光とともに襲っているが、3人まとめて良牙に瞬殺される悲惨な目にあっている。
それでも我流で技の開発は行っていたようで、33巻では火炎放射の練習をしている場面がある。
なんだかんだ言って努力家なのだろう。
潜在能力も高いようで、地蔵による恩返しの際には足腰の鍛錬を兼ねたデートによって、乱馬を敗北寸前に追い込むほどの猛攻を行った(その際は睡眠不足や疲れなどが祟って勝負は中断になってしまったが、シャンプーの心を動かすきっかけになった)。
戦闘能力
無数の武器・暗器を隠し持っており、必要に応じて袖口などから出し入れ可能。
それらを奇襲的に展開することで相手の意表を突いたり、豊富な攻め手で翻弄する他、暗器を用いない拳法も卓越した腕前を持っている。
明らかに服の中に仕舞い込めるとは思えないほどの大きさの武器も多数持っており、しかも袖の一振りで目的のものを完璧に出し入れする手腕から、手品師呼ばわりされる所以になっている。
「おらを手品師呼ばわりするでねえっ!」
その一方で、武器を普段から多数持ち歩いているためか、一途な思いの成せるわざか、稀に常任離れした腕力を見せることもあり、時には不安定な足場で、自身の身長以上のものを高く持ち上げる・石段を素手で壊しつつ相手を追い詰めるなど、短時間ながら鬼気迫る戦いぶりを披露している。