ラヴェジャー(Ravager)
『破壊者』『略奪者』を意味する英単語。
DCコミックのキャラクターとしてのラヴェジャーは複数の人物によって受け継がれているが、いずれもデスストローク・ザ・ターミネーターことスレイド・ウィルソンと浅からぬ因縁がある。
初代・二代目・三代目
初代はグラント・ウィルソン(Grant Wilson)。
1980年、『The New Teen Titans』#1にて登場。
父親はスレイド、母親はアデリーン・ケイン(Adeline Kane)。また弟のジョセフ(Joseph William Wilson)はジェリコ(Jericho)という名前でティーンタイタンズに加入している。
二代目はウィリアム・ウォルシュ(William Walsh)。
1984年、『Tales of the Teen Titans』#44にて登場。
スレイド・ウィルソンの元部下であり、彼に恨みを抱いている。
ジャッカルという名で活動しつつ初代ラヴェジャーにも成りすまし、後に二代目ラヴェジャーを襲名。
三代目はウェイド・デファルジュ(Wade DeFarge)。
1994年、『Deathstroke the Terminator』#41にて登場。
スレイド・ウィルソンの実弟。姪であるローズ(後述)を誘拐し、その母であるリリアンを死に至らしめた。
なおスレイド関係以外では、1989年にトゥーフェイスがバットマン抹殺のために雇った傭兵の中に同名の者がいる。
ローズ・ウィルソン
1992年『Deathstroke the Terminator』#15にて初登場。
アデリーンと別れたスレイドが東洋某国の王女であるリリアン・ワース(Lillian Worth)との間に設けた娘である。
親子関係が明らかになった後、スレイドはナイトウィングに娘の指導を依頼し、ローズはティーンタイタンズのメンバーとなる。
一方で父親の影響が彼女を悪の道へと駆り立て、四代目ラヴェジャーとしての側面も持つ。
2003年からのアニメーションシリーズ『ティーンタイタンズ』では登場していない(スレイドに独自設定が盛り込まれた影響か)。
『Teen Titans Go!』ではパメラ・アドロンが声をあてている。
2012年にはRavagersという新チームが結成され、ローズ・ウィルソンも参加している(MARVELにおける同名の宇宙海賊に関してはヨンドゥ・ウドンタを参照)。