ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

エリ(プリキュア)の編集履歴

2018-10-04 00:06:29 バージョン

エリ(プリキュア)

えり

「HUGっと!プリキュア」第31話のゲストキャラクター(メイン画像左)。

CV:井澤詩織

説明

野乃はなが以前通っていたシャインヒル学園の元同級生。チアリーディング部所属。はなとは仲が良かったようで、はなの事を「ののたん」と愛称で呼んでいる(はな側からは「エリちゃん」呼び)。フルネームは現時点では明らかになっていない。


第23話の回想シーンにその姿が見られたが、物語に登場するのは第31話でのことである。

そしてその31話でエリから明かされたことは、「(放映当時における)極めて現代的なテーマ」の問題であり、視聴者の中で大きな話題と議論を呼び起こした。


エリの後悔

エリは中学1年の頃、自身がパフォーマンスのセンターに選ばれたことで、他の部員から嫉妬されイジメの標的にされてしまっていた。友人の苦境を見過ごせなかったはなは、イジメていた同級生達を格好悪いと強く叱咤しエリを庇ったが、今度ははながイジメのターゲットとして嫌がらせを受けるようになり、はなは完全に孤立してしまった。

エリもはなを助けたかったが「また元に戻りたいの?」と部員達に釘を刺されてしまったため、再び自分がいじめの標的になってしまうのを恐れ、はなと距離をとるようになりイジメを見て見ぬ振りをし続けた。そして程なくしてはなは転校したため、エリは最後まではなに救いの手を差し伸べることができず、ずっと後悔の念に苛まれ続けていた。


第31話にて、偶然キュアスタではなの写真を見たエリは、自分の中にある罪悪感が再び蘇って耐えきれなくなり、はなに許しを請うために訪れるが、エリの姿を見た途端にはなは困惑の表情を見せる。

エリは自分はやっぱり拒絶されているんだと思いこみ、何も言葉にできずにその場を逃げ出してしまった。


一方、それ以来はなの様子がおかしくなったことを気にしていたさあやとほまれは、はな抜きでエリと接触し彼女から事情を聞く。そして上記の事実を知ることになる。


はなの苦悩

さあやとほまれからの口伝てでエリの思いを知ったはなは、そのことに様々な思いを馳せた後、自分がエリに対してどういう思いを持っていたかを2人に語った。


あの頃、親友同然だったエリが自分を見捨てたことにやはり強いショックを受けていた。それでもエリを嫌うことができなったはなは「自分がやったことは余計なお節介だったので、エリに嫌われてしまった」と思い込んでしまい、自分の中にある善意や価値観に自信をもてなくなる。心が弱ってしまったところに毎日のイジメの辛さが覆い被さり、はなは精神的に追い込まれていった。

最終的にはなはの「あなたは間違っていない」という言葉によって、最悪の状態になる寸前で立ち直ることはできたが、心の痛みを完全に克服できたわけではなかった。

この31話になるまではなは「自分は大好きだったエリに嫌われてしまった」という暗い思いをずっと抱え続けている。このことから、はなは「転校後の新しい友人」であるプリキュア仲間たちに対してさえいつかまた自分のお節介のせいで見捨てられるのではないかという不安をずっと抱えていたようだ。

そして自分がいじめられていた過去自体についても「やっぱり、格好悪いし」ということで強いコンプレックスとして今でも残り続けており、さあややほまれには勘付かれないように意図的に秘密にしてきたのだという。


第31話冒頭ではなの目の前にエリが現れた時、はなは動揺と困惑を隠せなかったがこれには理由がある。はなは「エリに嫌われている」と思い込んでいたため、今更エリが自分に謝罪をしにくるなんて想像さえできなかったのだ。

嫌いな自分に何のために会いにきたのかということを考えあぐね、また自分を傷つけようとしてるのかも知れないと防衛本能的に身構えてしまい、それがエリを萎縮させてしまったのだ。まさに負の感情の連鎖である。


さあややほまれはエリからの伝言として、チアリーディングの大会に出場するということを伝える。もしもはながエリを許す気があるなら見にきて欲しいということだ。

さあとほまれは二人ともはなが苦しいなら、無理してエリに会う必要はないと冷徹なアドバイスを送るが、今の仲間達と出会ったことで過去の苦悩と決別する勇気を持てたと思ったはなは、勇気を出してエリと対面。「許すとか許さないとかそういうのじゃない」「エリちゃんのことがやっぱ好きだから」と過去のことを水に流す。はなはエリのことを嫌いになれなかったからこそ苦しんだのだが、そんな自分を認めてあげたいと思ったのだ。なぜなら、今の仲間達がそんな自分の甘さと弱さを「イケてる」と評価してくれてるのだから。

最後には笑顔で彼女と和解し、二人はそれぞれの未来のために異なる道を歩みだすことになった。


備考

いじめと、被害者が我が身を守るために加害者に転じてしまうというデリケートな問題を扱った第31話だが、あくまで今回のテーマはサブタイトル通り「時よ、すすめ!」である。

はながエリに語った「許すとか許さないとかそういうのじゃない」というのはまさに言葉通りで、はなは止まってしまったエリとの時間を進めたかったのである。自分は仲間達のおかげで前へ進めた。そしてエリにも、「エリちゃんのことがやっぱ好きだから」という理由で、はなへの罪悪感に囚われずに未来へ進んでくれれば、はなとしては十分満足なのである。

冷たい言い方になるが、エリが謝罪しようが改心しようがはなの気持ちに何か変化があるわけではない。はなは心が壊れかけたその時でもエリを嫌いになれなかったし、はなの心が立ち直ったのはエリとは無関係な人たち(家族や新しい友達)のおかげである。はなはエリが触れることのできない新しい場所で勝手に立ち直っていたのであり、エリは「今のはなの幸せな空間」に干渉することもできないのだ。

また、今回の話での一連のはなの体験については「イジメに無理して立ち向かうよりも、逃げて別の環境を探す方が良いこともある」というメッセージも見え隠れもする。(ただ、やはりプリキュアというヒーロー像に対して「立ち向かわずに逃げる」はふさわしくないかもということなのか、逃げを推奨するような表現にはなっていない)


31話では当時のはなへのイジメを主導もしくは加担していたと思われるチア部部員もモブキャラとして登場しているが、彼女たちははなに対して謝りもしなければ罪悪感を感じる描写すらない。しかしこれも意図的な演出でもある。親友だったエリが謝罪しようがしまいが今のはなにとって関係ないなら、エリほど親密ではなかった部員たちの謝罪なんて今のはなにとっては本気で「どうでもいい」ことなのだから。

実際、はな本人は部員たちを恨む言葉一つ発せず、部員の一人が「ていうか…何その前髪?」と言った時でさえ、堂々たる笑顔で「めっちゃイケてるでしょ!」と返し、部員達を唖然とさせている。

なお、はなに肩入れするあまり、チア部部員はもちろん、エリすらも「はなを孤立させたくせに、のうのうとチアを続けている」などとヘイトの対象にする『過剰にピュアな』視聴者も一部にはいるようだが、それこそはなに笑われるというもの。新たな環境で新たな友人ができたはなにとって、今更エリを含むチア部のみんなを断罪させたとしても自身の未来に何もメリットはないとことをはな本人が一番理解している。

少し言い回しは異なるが、過去にとある先輩が説いていた通り、「憎しみの連鎖は誰かが歯を食いしばって断ち切らなければいけない」のである。

それにちっぽけな我々とは違い、プリキュアはもっと巨大な、もっと人々を泣かせた悪とも戦い、大抵は笑顔で和解して許しているのだから。


中の人について

担当声優の井澤詩織女史は『Go!プリンセスプリキュア』の敵キャラクター・ストップ以来のプリキュアシリーズ出演。


また、えみる役の人とは別のニチアサ作品主役同士として共演しており、それをネタにしたイラストも投稿されている。

【めちょっく31】特に意味ないけど


関連項目

HUGっと!プリキュア

野乃はな シャインヒル学園

チアガール

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました