CV:田村奈央
概要及び人物像
本作のもう一人の主人公でヘボットの相棒格。
ネジが島の王子であり、国王ジル・ハナジール国王とナグリ・ドツーキ王妃の次男で、チギル・チギールは兄。一人称は「ボク」、或いは「ボク様」。語尾に「~なのだ」と付ける事が多い。
ネ慈愛に満ちあふれた大のネジ好きで、見ただけで飛び付くほど。時には反社会的行為や悪事同然の事までしでかしている。ネ自愛ではないのかそれは…
11歳の誕生日にヘボットと出逢い、父とボキャバトルをして惨敗。
修業として城を追い出され(但し、勘当されているわけではない)、ヘボットと共にネジ集めのために「ネジ屋」を営んだり旅をしたりする。
ボキャバトルの腕前は現時点では発展途上。大金星を挙げる事もあれば思わぬところで足元をすくわれることも多々ある。努力や精進は怠る方であり、勝利への執着心も良くも悪くも欠けており、悪い意味でその点が出た時はエトボキャボット達、対戦したチギルやペケットはおろか、ネジ王ですらドン引きしたのか「ボキャバトルは結果がすべて」と遠回しながら警告するレベル。とある一件では前代未聞の不戦敗まで記録している。ボキャネジ入りの工具箱を相手に盗まれたりする失態を割と繰り返したりしてる等、注意力散漫場部分もある。
一応は王子だった為に自転車にも乗れなかったりする上に、王子であるにも拘らずボキャリーマントリオのグチリーマンからは「お前」呼ばわりされたり、ボキャ美やボキャメンテ夕子などいろんな人たちから容赦なく頻繁に暴行されたり、ギャクランから「アンタ」「ネジ極道」呼ばわりされる等、あんまり王子として崇敬されていないようである。また、方々からも恨みを買っており、春風ヘイミ、ムラキ父娘からは見当違いながらも恨みを買い、村の仲間を惨殺されたボキャメンテ夕子からは憎悪されており、後者からは相当な復讐をされている。
ボーボボ・カブトボーグの再来と言われているヘボット!の主人公だけあって己の欲や利益にはかなり忠実で、時には王子としてのプライドすら捨て去り、時には主人公らしからぬ手段を用いてまでして目的を果たそうとすることも。
そんな彼だが、困っている人の頼みを聞いたり(報酬に目が眩んでいる場合もあるが)、ネジが島の危機や正真正銘の悪者にはやり方はともあれ全力で立ち向かう等、主人公としての資質もしっかり持ち合わせている。また、ある目的の為に転入してきた小学校では、割と女子児童にもてていたりもする(なんだかんだ言いながらハイパーコンボ出したりして国を救ったりすることもあるからだろう)。
相棒のヘボットとは喧嘩する事はあれど根本的な部分では固い絆で結ばれており、ヘボットの為なら我が身を省みず危険に立ち向かう事も厭わない。
第23話では兄・チギルと出会い、自分に兄がいるということを初めて知った(ジル曰く「聞かれなかったから話さなかった」らしい)。そのチギルに対しては当初は苦手意識を抱いていたようで、26話において「ボク様あの2人苦手なんだよね」と発言している(もう1人はペケット)。しかし何だかんだで回を追うごとに仲は良くなり、39話ではナグリによって理不尽な仕打ちを受けたチギルの身を真っ先に案じ、彼を叩きのめしたナグリに怒りを向けている。
上記以外でもこの2人に対しては劇中で「ボク様が守る」と発言していたり、他にもボキャ美やモエカストリオといった面々を気遣う場面も見られるなど、家族や友達を大切に想う気持ちは強い。
一方で、時折身に覚えの無い記憶がまるで自分の記憶の様にフラッシュバックしているようだが…………?
関連イラスト
関連タグ
ヘボット ジル・ハナジール ナグリ・ドツーキ チギル・チギール
天野河リュウセイ…外道ヒーローの大先輩
以下、物語の核心に迫るネタバレ
ヴィーテ姫曰く「特異点」であり、この作品における謎や伏線は全て彼とヘボットに深く関わっているらしく、第29話ではネジキール卿とマンドライバーから、彼らがヘボットを失った時間軸(この世界では「階層」や「ライブラリ」と呼ばれている)のネジル本人の成れの果てであることが告げられる(しかしヘボットとネジルは「小説や映画でよくある展開」と、そこまで深刻な話とは思っていない様子)。
第43話では各階層のネジルが物語の舞台である現階層に集い(サートゥルヌス曰く、「以後の周回が消えた影響で行き場を失った」ため)、44話では重複を認識したと同時に対消滅して、別な存在に書き換わる(要は別階層のネジル同士が出会うと、双方が劇中で度々登場していたようなモブキャラに姿を変えてしまう)という現象が起こっている。
同じ「ネジル」である筈のマンドライバーとネジキール卿が対消滅を起こさないのは、彼等が既に相棒を失いこの人物と同様に、「ネジル」としての役割(ロール)をも失っているからだと推測される。
実はジルとナグリの本当の息子ではなく、赤ん坊の頃にオールディスによって2人の養子にされたという事実が第47話でチギルの口から明かされる。今まで隠していた事を謝罪するチギルに「兄上は兄上だよ。ボク様はずっと兄上の弟なのだ」と優しい言葉をかけていた。
元々「ネジル」という存在は、エース・オカが作り出してしまった時空のネジれが意思を持ち、ネジれから生まれた者だという事が第48話で判明した。
最初に生まれたネジルは「ネジル ゼロ(以下「ゼロ」と表記)」と呼ばれ、誕生して以降は「言霊のエネジーを解放して次元ネジを抑え込む」という己に与えられた役割を全うするためにエース・オカによって生み出された試作ヘボットと道中で出会ったヴィーテ姫とで、あてもなく旅を続けていた。
ゼロのビジュアルはアホ毛以外の髪が白く染まっており、肌が褐色で服装も現在のネジルと比較すると若干の差異があるが、これは次元ネジの破壊に失敗し全てが消え、最初からやり直そうと世界をリセットする度に、微妙に違う「ネジル」が生まれてきてしまうためである。そうして気の遠くなる程の失敗を繰り返しその都度リセットを行う事で、数えきれない位の「ネジル」と「ヘボット」が生まれる事となった。
なお、ネジルに「世界のネジれを修復する」という役割が与えられたのは、第49話ラストでのサートゥルヌスの台詞から察するに、ネジれを正せるのはネジれから生まれた者、即ちネジルにしか出来ない事だからだと思われる。
最終決戦、そして・・・
第49話ではフィーネとの最終決戦のために皆と共に次元ネジへ乗り込むが、「ゼロと相棒だけがずっと一緒にいられる世界」を実現させるべく全てを消し去ろうとするフィーネを止める事が出来ず、ヘボットと仲間達はネジルを守るべく彼の盾となり仲間達は消滅、ヘボットは破壊されてしまう。
ヘボットを失い絶望するネジルに「そなたが望めば相棒と共に歩んでいけるでコブシ」「お前(ネジル)が経験した時間と空間、ヘボットとの思い出。それをネジ魂に注ぐのだ、お前自身と相棒の記億として」「その黒いトキトキネジを使うのだ、我が愛しき息子よ」という家族とオールディスの声に従いヘボットを復活させ、トキトキネジで第1話まで時間を巻き戻し消されてしまった世界と皆を元に戻した。
最終話ではこの作品を健全で平和なアニメにしようとするボキャ美とパチボットとのボキャバトルに一度敗北し、彼等の手によって「かたづけだいすき!ペボッちょくん」というアニメの主人公にしてごく普通の野球少年「佐藤」へと変えられてしまう。
Bパートでモエカストリオの手で何とか元に戻った後、リベンジを果たそうとするパチボットと最後のボキャバトルに突入。ウルトラコンボを叩き出し見事勝利を飾ってみせた。
真の関連タグ
特異点 ヴィーテ姫 マンドライバー ネジキール卿 マッピラジャ Dr.ネジリー エース・オカ