概要
第1話冒頭から登場している謎の女性。この物語におけるキーパーソンの1人。
豊かな髪をシニヨンにまとめ上げた美女だが、両手の甲は物物しい物となっている。
普段は飛行する乗り物に乗って行動している。
マンドライバー、ネジキール卿、エトボキャボット、トキトキングレートPG、「星々の者」、オールディス等とは繋がりがあり、謎の派閥「シメール派」と「ユルメル主義」の面々やエトボキャボット達からは「姫様」、マンドライバーからは「プリンセス・ヴィーテ」と呼ばれている。
本編においては第1話では次元ネジの破壊を目論むネジキール卿相手に大立ち周りを繰り広げたり、第4話で変装してヘボットに接触したり、やはり変装してボキャリーマントリオに指令を出す役目をしている。
一方で、ネ人造人間による混乱を鎮める為にヴィクトリニティーリーマンを発動させて鎮圧する、干支ネジを順調に集めているネジル達を見て不穏な笑みを見せている等、その行動は読めない。
ネジルの事は幼い頃から知っているらしく、第1話でネジルは幼い彼女の姿をフラッシュバックとして見ており、24話の冒頭ではヴィーテ姫はネジルとの出会いらしき記憶を回想している。
更に彼女の左腕にはヘボットのネジ魂に酷似した腕輪の様なものが着けられていて、他にも2代目EDのラスト辺りでヘボヘボネジもネジ魂も装着されていないヘボットを抱きかかえているシーンがあったりと、ヘボットとも深い関わりがあるかの様な描写がされている。
関連項目
ヘボット ネジル・ネジール マンドライバー ネジキール卿 ボキャリーマントリオ
ここから先、ネタバレ注意
「穢れた言葉 美しくない文章・・・ゼロを見下す者 星々の者 貴様も終われ」
「方法は違えど ゼロの望みはこれで必ず・・・」
以上のように不穏な動きが目立つ彼女であったが、第43話で「終わらせる者 フィーネ」と呼ばれる「始まりの者」と対になる存在にして、「止めようとする者」、即ちヴィーテ姫と表裏一体の存在でもある大いなる災厄を密かに抑え込んでいた事が判明(それ以前からフィーネという名前は出てきており、ヴィーテ姫との関連も物語の端々で伏線が張られていた)。
そしてボキャリーマントリオと、謎の派閥「シメール派」と「ユルメル主義」とは、フィーネや次元ネジに対抗するべく彼女が組織した面々であった。
しかし時折ヴィーテ姫の体に纏わり付く赤黒い雷や、第29話で彼女ではない「何か」がユーコを容赦なくデリートしようとしたりなど、フィーネによる浸食が着実に進行している兆候が見られていた(上記画像参照)。
そして遂に第43話において完全に乗っ取られてしまい、今まで協力関係にあった星々の者、更にはナグリにまでその魔手を伸ばす。
戦闘能力は非常に高く、バッティとプルートの2人を相手にしても全くの無傷であった。
第43話でトゥル子、44話でバッティをデリート。モエナイ、プルートもデリートされそうになったが前者はスゴスゴインダーネジの介入、後者はバッティの囮で脱出した。
第48話では完全に支配されたと思いきや、僅かながら残っていたらしい自我で必死にフィーネに抵抗。そして遂に終盤でネジル達の前に姿を現す。
彼女もまた全ての謎を打ち明ける覚悟を決めた…が、その進め方がオールディスと夫婦漫才風に話し始めるという、ここに至るまでのシリアスさを全てぶち壊すかの如き軽々しさであった。
ギャグパート皆無だった唯一の砦が陥落した瞬間である。
それ以降も「皆楽しそうだから」という理由で、積極的にギャグパートに参加するようになった。
第49話では皆と共に次元ネジへ突入。しかし途中でとうとう限界を迎え、フィーネとして完全に覚醒。「ゼロと相棒だけがずっと一緒にいられる世界」を実現するべく立ちはだかるヘボットとネジルの仲間達を次々と消滅させるが、最後はオールディスとナグリの捨て身の特攻により自らも世界と共に消え去った。
全ての戦いが終わった後は巻き戻された世界で無事に復活を果たしたらしく、最終話アバンは何とオールディスと結婚し、その報告の葉書がネジ屋に届く所から始まっている。
その後の本編ではオールディスと新婚旅行を満喫しつつ、ネジが島でのいつものドタバタをiPadやTVで見物していた。
ネジルとヘボットとの繋がり
ヴィーテ姫は上記の通り度々ネジルとヘボットとの関わりが示唆されてきた。
彼等にまつわる過去については、第24話で幼い頃にネジルらしき人物と出会いを果たしたと思われる断片的な場面が出てきた位だったが、その時に彼女が出会ったのは最初の周回のネジルこと「ネジル ゼロ」だと45話アバンや47話で判明し、以降は彼とまだ試作品で魂の無いヘボットとで、ネジれてしまった世界を元に戻すために旅を続けていた過去が明かされた。
そして魂の無い試作品の身でありながら屁・ボーンを起こし続けたせいで完全に壊れてしまった白ヘボットを前に悲しみに暮れるゼロを見て、「何かの役に立ちたい」「ゼロの相棒になりたい」という、彼等に初めて会った時から抱いていた思いから自分の魂をヘボットに渡す。それからは魂なき抜け殻と化し、記憶と衝動のみでフィーネを抑え込んでいた。
ちなみにゼロに対しては「相棒になりたい」という以上の想いを抱いていたようで、次元ネジ突入直前に「これが最後になるかもしれないから」と伝えておきたい言葉として、彼に「鈍感おバカ!」と叫んでいる。
まあ最終的には上記の通り、無事ゴールインを果たした訳だが。
ちょっとした余談
実は公式サイトにて、最初期は「人間」の一員として登場人物欄に掲載されていたが、途中で削除されている。