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エイトメロディーズの編集履歴

2018-10-19 15:51:32 バージョン

エイトメロディーズ

えいとめろでぃーず

エイトメロディーズとは、任天堂の発売したゲーム『MOTHER』及び『MOTHER2 ギーグの逆襲』においてストーリー上重要となる8つの旋律から成るメロディである。

◆あのうたを うたえたときに

  そう・・・・なにかが おこるの。


概要

エイトメロディーズは『MOTHER(以下、1)』と『MOTHER2 ギーグの逆襲(以下、2)』のそれぞれで全く異なる旋律で構成された全く違う楽曲として2曲存在し、ゲーム中に存在する趣旨もまた異なっている。ただし、どちらにおいても主人公たちに冒険のキーとなる大きな力を与えるという点においては変わらない。


エイトメロディーズと言うように、この曲は8つの旋律から一体を成しており冒険の中で全ての旋律を集めなくてならない。ストーリーの進行上で手に入れなければ物語が進まないメロディと、そうでないメロディがあるため、入手する順序に絶対的な決まりはない。


音楽をも魅力とするMOTHERシリーズにおいて、エイトメロディーズはいずれも作品を代表する名曲として知られており、ゲームプレイ中では奏でられない旋律を併せた上で『1』『2』でのエンディング曲にも使用される。


詳しくは後述するが、『エイトメロディーズ』と言えば主に『1』の楽曲を示していることが多い。ニコニコ大百科など一部の場において『1』のエイトメロディーズは、国歌を超える歌と言う意で『星歌』と呼称されている。これはゲーム本編で使用された名称ではなく、小説版『MOTHER』にて使用されていたかなりマニアックな呼称である。


『MOTHER』のエイトメロディーズ

♪.Eight Melodies

今作のエイトメロディーは、冒険の行く先々で出会う様々な物や生き物が所持している。


メロディ

らくがきに込めた精一杯の愛のうた

1.人形

 主人公の家にあるキューピー人形。中に隠されたオルゴールがメロディを奏でる。

2.カナリアのローラ

 カナリア村に住む♀のカナリアで、ヒナを渡すことでメロディを歌う。

3.サル

 シュークリーム動物園の名物である歌う猿。

4.ピアノ

 幽霊屋敷の最奥部にあるピアノで、ひとりでにメロディを奏でる。

5.サボテン

 広大なアドベント砂漠の真ん中でポツリとたたずむ顔のあるサボテン。

 テレパシーを使うことでメロディを受け取れる。

6.ドラゴン

 マジカントの地下大河に住むドラゴンで、メロディの書かれた楽譜を持っている。倒すと楽譜をくれる。

7.イヴ

 主人公の曾祖父が遺した大きなロボット。内蔵されたメモリーチップが途切れ途切れにメロディを流す。

8.クイーンマリー

 マジカントを治める女王。リメイクのGBA版では、この八つ目のメロディーの入手場所が、ホーリーローリーマウンテン頂上にある「クリスタルの岩」に変更されている。


メロディとストーリー

ごめんなさい

幻想の国マジカントを治める女王クイーンマリーは、長らくこの歌を思い出せずに悩んでいる。


マジカントの町はずれの一軒家に住むギター弾きは、全てのメロディの在り処を示唆する歌を知ってか知らずか作詞曲し主人公たちに聴かせてくれる。歌詞は以下の通り。


キューピーにんぎょう なぜなくの

それは カナリアが なくからよ

サルが うたえば ピアノもうたう

ピアノは おばけが ひくのかな

さばくのサボテン さみしそう

ひとりで よなよな うたってる

ドラゴンたおれて おんぷがのこる

イヴが さいごに うたうとき

クイーンマリーに じかんが もどる

ラララ ふしぎなララバイよ

ララバイ バイバイ さようなら


音楽を集めなくてもストーリーは終盤まで進める事が可能であるが、全ての旋律が集まってエイトメロディーズが完成していないとラスボス戦には望めないようになっている。


メロディの真実

実はこの歌は、かつて宇宙人に誘拐されたニンテンの曾祖母のマリアが幼き日のギーグに子守歌として歌っていた歌であった(海外版のテキストでは明確になっているが、ギーグはこの歌を幼体の頃から理由は不明だが極めて苦手としている)。なぜ分割され地球のあらゆる場所に隠されていたのかは明かされていないが、この歌はギーグを倒すのには必須となる、いわば地球を守る力を持っていた。イヴの中のメモリーチップにも旋律が隠されていた点から見るとメロディの分割等は、予めジョージがギーグに悟られぬよう計った結果とも解釈することができる。


この歌を思い出したクイーンマリーは真の自分を思い出し、全てをニンテン達に打ち明けると、夫のジョージが待つ場所へと自らの意思が作り出したマジカントと共に掻き消えてしまう。


また、覚えたメロディはマジカント内で入手できるきぼうのオカリナを使う事でマジカントが消えた後でもいつでもどこでも奏でる事ができる。


◆「きこえたかい?」


現実的な話

♪.Eight Melodies(Sound track vr.)

1のエイトメロディーズの作曲は鈴木慶一及び田中宏和の連名である。エンディングで使用されるフルバージョンでは、今作のタイトル画面及びオープニングのBGMである『MOTHER EARTH』の旋律が後半に組み込まれる。


またボーカルアレンジが施された今作のサントラでは、漏れず当楽曲もアレンジ楽曲として収録されており、本作のCMでも使用されている。作詞はリンダ・ヘンリック、編曲はマイケル・ナイマンが担当し、セント・ポール大聖堂聖歌隊が歌唱した。トラック名は『Eight Melodies』表記。


また小学課程の音楽用教材として教育出版株式会社が発行した教科書『音楽 6』には、“楽しい合奏”として今作の楽譜が収録されている。さすがに歌詞は収録されていない。ごりごりの英語だし。


2では、主人公がメロディを覚える際のBGMとしてアレンジされ使用されている。


スマブラシリーズにおいては『DX』で作曲された『MOTHER』と、『for』で作曲された『マジカント/エイトメロディーズ(MOTHER)』の2曲に編曲され使用されている。前者の編曲を担当したのは酒井省吾、後者の編曲を担当したのは下村陽子



『MOTHER2 ギーグの逆襲』のエイトメロディーズ

♪.Eight Melodies(Sound Rock vr.)

おまえのばしょと呼ばれる8つのパワースポットに秘められている。


メロディ

ジャイアントステップ

1.ジャイアントステップ - 大きな足跡のある場所。

 ◆ネスのめに いっしゅん ちいさな むくイヌの すがたがみえた。


2.リリパットステップ - 小さな無数の足跡が付けられた場所。

 ◆ネスは あかいぼうしを かぶった あかちゃんの まぼろしをみた。


3.ミルキーウェル - ミルクのような水が無限に湧き出る泉。

 ◆ネスは とおくに ママのこえが したように おもった。

  おもいやりのある つよいこに...と きこえた。


4.レイニーサークル - 絶えず雨の降る場所。

 ◆ネスは いっしゅん ハンバーグの においを かんじた。


5.マグネットヒル - 強力な磁力を発する場所。

 ◆ネスのめに いっしゅん ほにゅうびんが みえた。


6.ピンククラウド - 乗ることのできる桃色の雲。中心部の渦が核心。

 ◆ネスは わかいときの ネスのママを みたような きがした。


7.ルミネホール - 人の心を文字として映す光苔が繁殖する洞窟。

 ◆ネスは じぶんをだいている パパの まぼろしを みた。


8.ファイアスプリング - 溶岩の溢れ出る洞窟。マグマを噴出する小さな火山が核心。

 ◆ネスは おさないころの じぶんに みつめられているようにかんじた。


メロディとストーリー

2の場合は、メロディ集めと言うよりはパワースポット巡りと言った方が大まか正確である。


今作におけるメロディの存在意義は前作の物とは大きく異なっており、あくまで精神的な存在にすぎず実際に何かから奏でられるものではない。しかし前作のメロディより遥かに大きく主人公に干渉をもたらす。


前作と同じくメロディを集める順序に決まりはないため、ゲーム進行上の都合で入手しなければ先に進めない場合を除いては、ストーリーの合間合間にメロディを取得していく形となる。物語序盤にブンブーンから渡されるグレートなアイテムおとのいしにメロディを集める事が可能で、額に当て意識を集中することで主人公だけはいつでもメロディを聴く事ができる。


前作にいたギター弾きのような立ち回りとして、今作では地底大陸にそびえる一つの岩がメロディの在り処(パワースポットの場所)を教えてくれる。


メロディの真実

センシティブな作品

8つのパワースポットを全てめぐり、全てのメロディを蓄えたおとのいしは主人公をマジカントへと導く。


今作のマジカントは前作と異なり、主人公自身が作り出した世界である。主人公のすぐ側にあった物や、思い出に残る物。ママや妹のトレーシー、そしてポーキー・ミンチといった彼の成長に大きく影響を与えてきたと思われる人物たちが暮らしている。中心部には、エデンの海と呼ばれる宇宙の心理に触れる事が可能と言われる禍々しい場所があり、最奥部には邪悪なる自己であるネスの悪魔が立ちそびえている。


おとのいしで全ての旋律を聴くことができるのはこのマジカント内のみであるわけだが、前作のメロディは主人公の曾祖母が遺した物であって、主人公とは直接的な関わりを持っていたわけではない。総括的な話をすれば、前作の主人公らはあくまで曾祖母の子守唄を使って代理で地球を救ったといえる部分もあり、主人公とメロディの結び付きはそれほど強いものではない(とも言える)。それに比べるならば、本作における主人公とメロディの結び付きはそれを遥かに凌駕する強いものである。今作は、一に主人公の成長の物語が主軸となっている部分が非常に大きい。主人公は行く先々のパワースポットで自らの出生から幼き日の自我の芽生えまでを垣間見ており、それと同時にメロディの断片を聴く。最後パワースポットは主人公を飛躍的にパワーアップさせる。


これらから見て、今作のエイトメロディーズは単なる旋律と言うよりは、それと偏に言えるわけではないものの、主人公の成長の記憶を音楽的に表したものに近いと言えるのではなかろうか。


メロディを蓄えたおとのいしは、マジカント消滅と共にネスのもとからは消えてしまう。しかし、それは消えてしまったというよりネスの中に改めて秘められたという解釈の方が正しいとするならば、彼は彼自身を改めて自分のものにしたのである。


ブンブーンがネスにおとのいしを授ける時にパワースポットについて「お前のパワーを揺り起こし、強めてくれる」とのみ語っていた。つまりパワースポットから彼が手にした8つの旋律と力は、誰から与えられたという物ではなくて、そもそも彼自身が既に持っているものだったと言えるのだ。


現実的な話

♪.SMILES and TEARS 2010

くらえとばかりに話が脱線したね。さて。


公式サントラに準拠すると、本作のエイトメロディーズの正式タイトルは『エイト・メロディーズ(記憶の底に)』である。このメロディの旋律を用いたエンディング曲のタイトルが『SMILES and TEARS』である。表記法は公式においても英語の大文字小文字に関する事から、全文カタカナであったりと、とにかくまちまちである。ただしスペルが『SMILES』なのは譲れないところで、読みや表記は『スマイル』が正しい。であるからして、『スマイル アンド ティアーズ』という読み、表記のタイトルに関しては完全な誤りである。


作中で完成させることとなる先述の『エイトメロディーズ(記憶の底に)』の作曲は田中の単独である。ただし、エンディング『SMILES and TEARS』の作曲は鈴木慶一と田中宏和による連名で、田中の作曲した基本の旋律に、鈴木が後付けや細かい調整を重ねて完成している。また『SMILES and TEARS』には糸井重里が作詞した公式の歌詞も存在している。2010年には鈴木のアルバムの特別トラックとして、改めて糸井が歌詞を補完した上でやくしまるえつこにより歌唱されたボーカル入り音源がCD化された。


スマブラシリーズにおいては『DX』で作曲された『MOTHER2』中の1フレーズと、『for』で作曲された『スマイルズアンドティアーズ』の2曲に編曲され使用されている。前者の編曲を担当した人は安藤浩和。後者の編曲担当は峰岸透。


その他

♪.スマイルズアンドティアーズ(スマブラfor3DS/WiiU)

MOTHER3』のエンディング曲『16melodys』は、1と2のエイトメロディーズが織り込まれた曲となっている。また3ではメロディ集めといった要素は存在しない。その代りに、テーマ曲である『MOTHER3 愛のテーマ』が作品の代表曲として体を成している。


スマブラ3DS/WiiU』で新規に追加された楽曲『スマイルズアンドティアーズ』は前述の通り峰岸透による編曲が施されているのだが、なんと各所に1のエイトメロディーズがマッシュアップされているという神曲仕様になっており、もうファンには発狂ものである。3DSではステージ『マジカント』の裏曲で、WiiUではステージ『オネット』の1曲として使用される。よ~く聴きこむように!


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◆クイーンの うたを また ききたいな。

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