概説
レントン・サーストンの父であり、塔州連合軍の英雄。
スカブコーラルの研究者であり、その研究成果として「アゲハ構想」を発表した。
エウレカが連合軍に入隊した折に、最初に彼女の導き手となった人物でもある。
「セブンスウェル現象」を意図的に発生させる実験により「サマー・オブ・ラブ」事件が発生した際、ニルヴァーシュに同乗していた彼の手によりアミダドライブが引き抜かれ、被害を最小限に食い止めることに成功する。
しかし代償として、アドロックは精神をスカブコーラルに取り込まれ、肉体は蒸発して殉職した。
水際で大災害を食い止めたアドロックは、サマー・オブ・ラブが塔州連合軍の失態である事実を隠蔽する意味でも災害抑止の功労者として担ぎ上げられ、人類を救った「民衆の英雄」として称賛されるようなった。
彼の遺した「アゲハ構想」はデューイ・ノヴァクに利用され、大きな波乱を呼ぶことになる。
同時にアドロックはスカブコーラルの研究をより進めていくにつれ、アゲハ構想そのものが誤りであったことに気づき、自ら構想を封印すること方針をとった。
ゲッコーステイトの訓示「ねだるな、勝ち取れ、さらば与えられん」は、アドロックの遺したものであり、サーストン姉弟や彼に師事したホランドたちへ受け継がれた。
レントンは家にほとんどいなかった彼のことを覚えていないもの、「英雄の息子」という世間からの目にプレッシャーを覚えている。
のちにレントンとエウレカがスカブコーラル内部に突入した際に、精神体としてスカブの中でレントンと再会し、スカブコーラル深部を目指すレントンの成長を喜びつつ、息子の旅路を見送った。