概要
イタリアのギャング組織パッショーネに入団するためには、ポルポから課せられた試験を合格しなければならない。
ポルポはパッショーネで複数いる幹部の一人でありながら試験官としての顔も持っており、そういう意味ではパッショーネ幹部で最も知名度が高い構成員と言えよう。
後述する試験の要であるスタンドの矢を組織は一本しか所持してない事や他の幹部が試験官を務めたという発言もないため、ジョルノ・ジョバァーナが交戦したのがまさにその試験官をやっていたポルポだったのはまさに強運でしかない。
試験内容
工程は就活と同じように面接試験からそのまま入団の是非を決める実技試験に移行する。後述するジョルノに課したライターの試練が一般的だが、ポルポは気分次第で試験の内容を決めているため実技内容は実際にポルポ本人に会うまでわからない。
試験に合格すればパッショーネの入団バッジがポルポから与えられる。
この試験で選考されるのは表向きは「才能ある人間からの信頼」。だが、真の目的は「スタンドの矢への適正能力」と「スタンド能力の強さ」。
「信頼」とは言っても絆を重視したものというよりは「自分の意のままに動いてくれる手駒」程度の認識しかなく、以下の「スタンドへの適性その他何らかの素質がない人間は死んで当然」程度にしか見られていない。
パッショーネの構成員がやたら10~20代の若い人間で構成されているのも「若者ほど自分らの手駒として育てやすい」からであり、後述のペリーコロなどの例外を除き思考が固まってきている30代以降の人間は面接試験の段階で不合格通告をしていると考えられる。
(おそらく試験で課せられた決まりを破るなど)一定条件下で出現するブラック・サバスの抱えるスタンドの矢に貫かれ入団希望者はスタンド能力の適正の有無を問われる(パッショーネ内のスタンド使いの大半はこの段階でスタンドに覚醒したと思われる)。さらにスタンドがブラック・サバスを撃退できるほど強力なものでなくてはならず、適性者であっても弱いスタンドであれば死に至る。
また仮にスタンド能力の適性がなかったとしても、ブラック・サバスを召喚する事なく試験を合格したり、(実際にあったかどうかは不明だが)召喚した場合でも矢に貫かれる前に仲間のスタンド使いに撃退してもらい難を逃れたりした場合でも、スタンド能力とは別に使いようがある人員と判断されるため入団を許可される。劇中だと涙目のルカやペリーコロがその代表例だといえる。
ジョルノに課せられた試練「24時間ライターの火を消してはいけない」
一般的にポルポの入団試験とはこれを指す事がほとんど。
劇中で登場した唯一の試験内容。ポルポのいる刑務所から手渡されたライターの炎を24時間消さずにポルポの元へ持って帰るというもの。
この試験の鬼畜なところはまず舞台が刑務所のため面会後すぐに身体検査を通過しなければならないという点。幸い治安の悪いイタリアでは一輪の花程度なら持ち出しを許可されるが、未成年がいきなり火の点いたライターを持って出てきたら怪しまれること請け合いである。
また、劇中の描写からもどう見ても一般的な火よりも消えやすくなっている。この事からもブラック・サバスを召喚させることが最優先で、炎を維持することは二の次だと考えている節が元からあったと推測できる。
残念ながらジョルノは早々と火を消してしまったため、炎を維持することは実現できなかったが広瀬康一との協力でブラック・サバスを撃退し再点火に成功したため晴れて合格となった。その後ジョルノの策によりポルポが拳銃自殺を装って死亡、同時にスタンドの矢も破壊された。
以降、ボスがディアボロ時代にはパッショーネの入団試験は行われてないと思われる。
ポルポテスト
2018年10月にはジョジョ5部のアニメが放送開始されたのもあり、「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」大阪会場のチケット発売に合わせ、ジョルノが入団試験で使ったライターをスマートフォンに見立ててシミュレーティッド・エクスペリエンス出来る「ポルポテスト」なるイベントが登場。
その内容はゲーム内で起動した炎を24時間スマホを垂直に立てた状態で維持するというもの。その条件はかなり厳しく、
- 一定角度以上傾けると失敗
- スリープ画面になると失敗
- ブラウザ上で「ポルポテスト」ページから別のページに移動したら失敗
- 「ポルポテスト」を開いているブラウザを閉じて、再度アクセスしても失敗
- 「ポルポテスト」を開いているブラウザアプリがバックグラウンドにいっても失敗
- ブラウザページを更新しても失敗
- 通信が切れても失敗
- サーバが落ちても失敗
- 受けたプッシュ通知から別の画面を開くと失敗
…生半可な覚悟で挑戦すればあっけなく失敗するのはコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実である。