概要
漢字では「錯和」と書き、本来は文字通り「間違った和了」を意味していたが、現在では麻雀の反則行為全般を指す事が多い。
ペナルティとしては、一般に満貫相当額を他家に支払う(満貫をツモアガリした時と逆方向に点棒が動く)。これを罰符という。また、山を崩してしまうなど局の続行ができなくなるような反則のこともチョンボと呼び、同じく罰符を支払う。チョンボが起きた場合、積み棒を増やさず同じ局をやり直し(親もそのまま)、リーチもあった場合、リーチ棒は供託せずにリーチ者の元に戻ってくるのが標準ルールだが、ローカルルールでは連荘&リーチ棒供託のケースもある。
一方でポンを宣言してしまったが誤りだった、などゲーム進行に差し支えない程度の反則であれば供託料だけで済まされる場合や和了放棄(その局でロンやツモを認めない)という場合もある(但し倒牌してしまった、等のようにゲーム進行が困難になった場合はチョンボになるケースもある)。
また、三人麻雀やローカル役が採用されている時はチョンボを役満相当の支払いにするケースもある。特にオープン立直が採用されている場合は、オープン立直振り込みを避ける目的でチョンボをすることによって事実上役満支払いより安くする、という手法が採れる為、チョンボ=役満相当支払いとする場合が多い。
多くのゲームではチョンボは行う事は無いが、ゲームによっては不聴立直や役無し和了などが出来る場合が有り、この場合はチョンボ扱いが存在するゲームもある。但し、不聴立直などのように立直に関するチョンボは流局あるいは自身が和了しなければチョンボとならないケースが普通(ルールによっては立直者はその局の展開如何に関わらずチョンボでないかを確認する場合もあるが稀)。
現在では転じて、一般に何かをしくじることをチョンボと呼ぶようになり、麻雀以外でも言われることがある。
チョンボの一例
- 役が無いのに和了を宣言する(誤ロン、誤ツモ)※TOP絵(副露しているためツモ&一盃口は不成立かつ、ドラだけでは和了不可)
- 聴牌で無いのに立直を宣言し流局(不聴立直)
- 振聴でロンを宣言する
- 多牌となる
- 立直後に待ち牌の種類、待ち方の種類が変わる暗槓をし和了または流局
- 振聴立直を認めない場合に立直をし和了または流局
- 雀卓で誤ってスイッチを押してしまい牌が中に落ちる
- 山を崩してしまう(軽微であれば和了放棄や供託である場合もある)
- 聴牌時、待ち牌と違う牌で和了を宣言する。
その他の反則行為
一般的にはチョンボではなく和了放棄や供託料となる
- 無効な副露を行う(誤チー、誤ポン) 一般的に無効な副露そのものは認め和了放棄となる
- 無効な副露宣言を行う 宣言だけで牌を晒していなければ一般的には供託料となる
- 少牌となる 和了放棄
- 喰い換え不可で喰い換えする(2,3の牌で4をチーし1を捨てるなど) 一般的に和了放棄
- 先ヅモ(前のプレイヤーが打牌を終える前にツモる)をする 罰則を取る場合は和了放棄