概要
同じ組合せの順子を2組作ると成立する役。門前役。1翻。
順子2つが同じ組合せであれば成立する。順子役であるため、ピンフ(平和)などと相性が良い。またこの中にドラを含む場合必ず2枚以上になるので、意外と得点力があるケースも見受けられる。
但し門前限定であるため、ポンやチーをするとこの役は不成立になる。
一応北海道のフリー麻雀で採用されているという証言があり、徳島県の地方役として食い一盃口が認められているという説もある。
また、両面待ちの場合だと不成立になるケースがある。例えば22334という形の場合、23の両面待ちとなり、4ならば一盃口であるが1の場合一盃口が付かない。
上位役には二盃口、一色三順、一色四順がある。後者に関連し一盃口を一色二順と呼ぶ人もおり、その場合二盃口は二色二順となるが意味は同じ。一盃口は比較的見掛けやすい役なのに対し二盃口は非常に見掛けにくい。ちなみに一色三順、一色四順はローカル役であり採用例も非常に少ないので要注意。
なお、七対子とは複合せず、高点法により七対子の方が優先される。というのも、七対子はその名の通り対子で作る役だが一盃口は順子で作る役であり、根本的に性質が異なるからである(例を挙げると、112233と見れば対子3つ、123123と見れば順子2つ)。このため、「一盃口だと思っていたら対子が増えて七対子になっていた」という事もある。
中国麻雀では1点役『一般高』が本役に相当し、副露でも成立するが、和了するには他の役との複合で8点以上にする必要あり。また、兄弟役で『喜相逢(同じ順子を違う種類の数牌で2組揃える役)』、『連六(123・456等と1種の数牌で順子を連続で繋げて揃える役)』、『老少副(1種の数牌で123・789と揃える役)』(いずれも1点)も存在する。ちなみに、頻度においては他の兄弟役は6種24枚のうち6枚使用(25%)するのに対して、一般高は3種12枚のうち6枚使用(50%)と頻度が低い。その為、リーチ麻雀では一般高(一盃口)だけが面前1翻役として採用されたと言われている。
余談
pixivでは一盃口というと大体の場合、緑一色など上位役が出来ているものを安く申告している場合に成立している事が多い。