概要
文字通り三人で行う変則麻雀のこと。通常四人で行うゲームである麻雀を三人で行う為に四人の麻雀ルールと比べ若干の違いがある場合が多い。通称三麻(サンマ)と呼ばれる他、読みから秋刀魚と当て字される事も多い。ちなみに普通に麻雀と言った場合は四人の麻雀を指すが、四人麻雀(四麻)と呼んで区別される事もある。
三人麻雀を行う理由は多くの場合は面子不足という事が多いのではないかと思われるが、四人の内三人がプレイし残る一人(北家)は非プレイヤーとして見ているというケースもある。この場合四人目は基本的に何もしないが、役満が出た場合のみ役満祝儀を支払うという事が多い。
元々面子不足で行われやすい三人麻雀であるが四人麻雀と比べて「高い役が出来やすい」「スピーディな試合展開が出来る」「手役が完成しやすい」一方、四人麻雀と比べると運の要素が強くなる為、好き嫌いがはっきり分かれるルールである。
近年の雀卓では設定で三人麻雀も行える場合が多い。特に1試合につき場代を徴収するタイプの雀荘の場合は四人麻雀よりも試合展開が早い都合上収益を上げやすいメリットがある。
主なルール
- 基本的には萬子の中張牌(2~8)までの7種28枚を抜いた27種108枚を使う。尚、萬子を抜く理由の多くは筒子に大車輪、索子に緑一色の役満がある為だと思われる
- 北家はいない 上述のように四人でプレイしている場合を除けば東家を基準として右隣のプレイヤーが南家、その右隣が西家となる。一箇所空席があるはずだが席次ではなくあくまで位置関係で決める
- チーは禁止 ポンには制約はない
- 北家がいないため半荘戦の場合、東3局の次は南1局となる
- 萬子の中張牌がないので三色同順は出来ない。またドラ表示牌が1萬の場合は9萬がドラとなる
- 王牌を残す枚数はルールによる。全て使う場合もある
北の扱い
風牌の北はルールによって扱われ方が変わるが、主に以下の何れかである。
抜きドラとして扱われる場合は手牌として北を扱うことに制限が設けられていることもある。制限が設けられている場合は大体の場合で「北を必須とする役満(国士無双、四喜和)以外での利用を禁止」するというものである。七対子+字一色(大七星)が認められるかどうかはルールによる。他家が抜いた北でポンはできないとされることも多い。逆に利用に制限が無い場合もあり、更には北を待ち牌とする場合は他家が北を抜いた際にロンする(槍北と呼ばれる)ことも認められる場合がある(槍北は槍槓と違い役ではないためそれだけで和了は出来ない)。
尚、どのルールでもドラ表示牌が西の場合はドラとなる(この場合は抜きドラとして抜くと抜きドラとして1翻、普通のドラとして1翻の計2翻となる)。
ツモ和了の点数
四人麻雀ではツモ和了の場合は子の場合、親がロン和了の1/2、残る2人は1/4ずつを、親の場合はロン和了の1/3ずつを他の3人が支払う形であるが、三人麻雀の場合は他家が2人である為ツモ和了の点数が変わる場合もある。多くの場合に以下のどれかの形式となる。
- 支払い点数にそれぞれ1000点を加算する(千点加符と呼ばれる 場合によってはロン和了よりもらえる点数が増える)
- ロン和了の点数を基準とし、子がアガった場合は親がその2/3、子が1/3を、子がアガった場合はそれぞれ折半するような支払い方をする(例えば子が満貫8000点なら親は5300、子は2700、親が満貫12000点なら6000ずつ)
- 北家が本来支払うはずだった点数を折半し、それぞれのプレイヤーに加算する 親がアガった場合は上の方式と同じだが子がアガった場合は親は点数の5/8、子は3/8を支払うことになる(子の満貫8000点なら親は4000+1000=5000点、子は2000+1000=3000点)
- 上の方式の派生として、子がアガった場合は親だけが北家分の点数を支払う すなわち親かぶりが2倍から3倍になる
- 親子関係無くロン和了の点数を折半する 上の方式とは逆に、この場合親がツモ和了されても不利になることはない
- ロン和了の点数を他家2人が支払う つまり、ツモ和了時は収入が2倍になる
- ロン和了の点数をツモ和了の点数に合わせる(例えば子の満貫8000点は2000-4000を基準に6000点、親の満貫12000点は4000オールを基準に8000点となる)(ツモり損)
三人麻雀が採用されているゲームでもこれらのルールはゲームによって様々であるため確認しておくのが望ましい。
三人麻雀が採用されているゲームの一例
関連タグ
外部リンク
- モナカ公国 様々な三人麻雀を中心に行うYouTuber集団。