概要
麻雀で子だと8,000点、親だと12,000点になる点数のこと。三人麻雀ではルールによって変化する事もあり、例えばツモ損ありの場合は、ツモ和了だと子が6,000点、親が8,000点になる。
満貫より下の点数は符数と翻数によって決定される。
この場合細かい差はあるものの大体の場合翻数が1増える毎に点数が2倍になっていく。
このルールのまま高い翻数になった場合一回で数万、数十万という点数が移動することになる恐れがある為、インフレ防止の意味合いで、ある一定の点数を超えた場合には満貫となり符数に無関係で点数を決定することとなっている。
具体的には子であれば8,000点、親であれば12,000点を超える符数、翻数の場合満貫となり、
3翻であれば70符以上、4翻であれば40符以上がそれに該当する(5は符数に関わらず満貫)。
6翻以上は跳満、倍満(8飜)、三倍満(11飜)などが存在するが、得点の上昇率は1.5倍に落ちる上に、得点を増やすには2~3翻増やさないといけなくなるほど効率が落ちるので、跳満以上を積極的に狙うかどうかはプレイヤーの好みが分かれる。
満貫という名前が示すとおり昔は満貫というのが点数の上限であり、当時の満貫は子2,000、親3,000だった。また、現在でいう役満になる役は満貫を成立させる役という意味で『役満貫』、当時のルールで5飜以上(符によって異なるが)で成立する満貫は数え満貫と呼ばれていた。
このため麻雀がアメリカに渡った当時このルールから満貫は点数の上限という意味でLIMITと訳され今でも使われている。
如かしながら場ゾロ2翻のみならず、バブル期に点数のインフレ化が起こった結果、更に上の点数として跳満、倍満、三倍満が作られた為今の役満は満貫の四倍の得点となった。
雀荘などでは切り上げ満貫を採用している場合が一般的。
これは3翻60符と4翻30符(いずれも場ゾロ除く)が子7,700点、親11,600点と満貫の点数に近いため、これを切り上げて満貫にする、というものであり分かりやすく、何より子3,900、親5,800を二局あがるよりも効率が良いことから採用例も多い。
満貫の頻度は一発の有無とドラの数(槓・裏ドラ並びにその両方に赤牌の有無)で決まり、競技ルールではいずれもなしのため、頻度が下がるに伴い点の価値が反比例して高くなる。
一般的なルールではないが、青天井を採用する場合は満貫は当然採用されず、どんなに飜数が増えても1飜ごとに2倍という計算法を厳密に適用していく。