アルシーアル麻雀

あるしーあるまーじゃん

麻雀のバリエーションルールの一つ。

概要

昭和初期以前の麻雀のルールで、今日のリーチ麻雀の基礎となっている。また、『アルシーアル』は中国語で「22」を意味し、最低点の事を指す。

点数の単位を10とする場合、リーチ麻雀の点棒の点を10で割って換算するが、単位を2(1桁)とする場合は局毎に対局者間の点のやり取りを記入する形をとる。

点数計算では符計算はリーチ麻雀とほぼ同じだが、場ゾロがなく、多くの役が1翻(但し清一色は3翻に10符加算)で、リーチ麻雀でお馴染みの役が一部採用されていない(立直、一盃口、七対子、三色同順、混老頭、純全帯ヤオ九等)。また、副露での平和は20符で計算になる。和了の際、単位点は『符×2^(翻数)』で計算され、上限は500点(満貫)となる。(例:役無し30符をツモで和了した場合、子30・60(計120)、親60オール(計180))

また、リーチ麻雀で役満に相当する役は満貫となっている。

得点の規模は役無しでも和了可(但し、フリテンは現物のみロン不可)かつドラがない事と相まって小さい部類で、様々な麻雀ルールの中で結構競技性が高いと言える。そのため、現在でも本ルールを採用している団体も存在する。

リーチ麻雀では『役の縛りはあるが、その縛りを満たせば和了可』だが、『とにかく揃えれば和了できるが、その和了に至るのが難しい』のがアルシーアル麻雀の特徴と言える。

基本的なルール

• 原点3,000点
• 一荘戦(北場まで)
• リーチもドラもなし
• 役無しでも和了可で、後付けの概念なし
• 積み場なし
• 王牌14牌残しで流局で、不聴罰符なし
• 連荘条件は親の和了のみ
• 複数ロンは頭ハネ(上家優先)
• ピンフとツモは複合しない。また、副露のピンフは1翻20符。
• 喰い替え自由(筋・現物共に)
• フリテンでも現物以外ならロン和了可
• 満貫を確定させると包が適用される。(ツモで対象者が全額、対象者以外が放銃の場合対象者と折半)
• 和了点の上限(満貫)が子2,000、親3,000
• チョンボは半満貫払い(子250・500、親500オール)。但し、包の対象者の場合は満貫払い。子の場合はやり直しで、親の場合局が流れる。

など。

和了点一覧表

符の扱いは様々だが、一般的である符の1桁を切り上げた方法を網羅。

20符は副露のピンフ

5翻以上は満貫(子2,000(500・1,000)、親3,000(1,000オール))。

子

符	0翻	1翻	2翻	3翻	4翻
20	×	160	320	640	1,280
30	120(30・60)	240(60・120)	480(120・240)	960(240・480)	1,920(480・960)
40	160(40・80)	320(80・160)	640(160・320)	1,280(320・640)	満貫
50	200(50・100)	400(100・200)	800(200・400)	1,600(400・800)	満貫
60	240(60・120)	480(120・240)	960(240・480)	1,920(480・960)	満貫
70	280(70・140)	560(140・280)	1,120(280・560)	満貫	満貫
80	320(80・160)	640(160・320)	1,280(320・640)	満貫	満貫
90	360(90・180)	720(180・360)	1,440(360・720)	満貫	満貫

親

符	0翻	1翻	2翻	3翻	4翻
20	×	240	480	960	1,920
30	180(60オール)	360(120オール)	720(240オール)	1,440(480オール)	2,880(960オール)
40	240(80オール)	480(160オール)	960(320オール)	1,920(640オール)	満貫
50	300(100オール)	600(200オール)	1,200(400オール)	2,400(800オール)	満貫
60	360(120オール)	720(240オール)	1,440(480オール)	2,880(960オール)	満貫
70	420(140オール)	840(280オール)	1,680(560オール)	満貫	満貫
80	480(160オール)	960(320オール)	1,920(640オール)	満貫	満貫
90	540(180オール)	1,080(360オール)	2,160(720オール)	満貫	満貫

関連タグ

麻雀 ブー麻雀

外部リンク

日本麻雀連盟 - 今日でもアルシーアル麻雀を採用している麻雀団体で90年近くの歴史を持つ。

フラッシュ麻雀 しらぎくフラ雀 - アルシーアル麻雀がプレイ可