概要
戦後すぐに関西で流行り始めた。当時のアルシーアル麻雀のルールにギャンブル性(場ゾロ、リーチ、ドラ、積み場)を加えて、自分の持ち点が満貫(2000点)分を超えるか、誰かが飛ぶ(ハコテン)以下になった時点でゲーム終了(ブー)となる、スピード重視のルールである。詳細のルールは、雀荘や地方によってさまざまに枝分かれしていて一定しない。かつては関東でも「スポーツ麻雀」の名前で流行っていた。
すぐに勝負がつくため、店側も雀代(ゲーム料金)が儲かり、客も勝てば稼げるその賭博性の高さから警察による摘発の対象にされる事も少なくなかった。そのため、現在では打てる雀荘はないと言っていい程。
これらの経緯からか麻雀に対して、『ギャンブルの道具』という偏見が今日でも後を絶たない。反面、近年では『賭けない・吸わない・飲まない』をスローガンとする年配の方々の認知症予防のためのノーレートフリー麻雀『健康麻「将」』を皮切りに、プロ麻雀団体がアマチュアに対してもノーレート競技麻雀の場を提供したり、アマチュアが対象のノーレート競技麻雀団体も発足されたりと偏見に抗う動きも多くみられる。
戦後での麻雀ですぐにドラが採用されていた。
漫画作品などでは、アルシーアル麻雀の点数計算や認められている役などのややこしさから、関東式麻雀のルールを添えて、満貫8000点で行われるなど、読者にわかりやすく解説されている。
今後の麻雀に活かすべく、麻雀の歴史を理解するためにも、ギャンブル特化の本ルールに触れてみるのも一興(但し、絶対に金等を賭けないように)。
基本的なルール
- アルシーアル麻雀のルールで行う(地方によってさまざま)。
- 原点2000点で、単位10点。
- 誰かが飛ぶ(ハコテン)か、原点分(2000点に2000点を足して4000点)以上浮いた時点でブー(終了)
- リーチという役もある(一発裏ドラなし)。供託料は、無料か100点棒。
- 積み場は1本場につき300点(リーチ麻雀の10倍の価値)
- ドラは1枚につき300点。(リーチ麻雀とは違い翻に加算されない)
- 役無しでもあがれるが、その場合ドラは無効となる。
- ピンフとツモは複合しない。また、ピンフは鳴いてもあがれる。
- カンドラなし。
- ワンナウト(1人沈み)が確定する和了は認められない。
などなど。
関連タグ
外部リンク
フラッシュ麻雀 しらぎくフラ雀 - ブー麻雀(関東・関西ともに)プレイ可能