CV/相沢舞
概要
6期鬼太郎第33話に登場するゲストヒロイン。
元々は野山を駆け巡るお転婆な少女だったが、ある時を境に次々に不運に出会い危険に曝されるようになってしまい、それ以来、家の中で大事の育てられるという文字通り“箱入り娘”として日々を過ごしていた。
かつて幼い頃に川でおぼれた際に自分を助けてくれた人物に想いを寄せているものの、今まで葛見家の大事な一人娘として大事に育てられた経緯から自分で何かを決めるという意思が弱く、その為にその事に疑問をいだいたアニエスは当初、彼女に対してあまり良い印象を抱かれていなかった。
かつて父が自殺をはかった際に富を授ける代わりに彼女が18歳を迎えたら嫁として差し出すようにと6代目・白山坊と盟約を交わしており、もう一度自分を助けてくれた人物に一目会いたいとは思いつつも、その運命を受け入れようと考えていたが、娘を渡したくない父の計らいでやって来た鬼太郎たちの護衛対象として匿われるが、事情を知った鬼太郎に計らいで約束通りに6代目・白山坊の元に嫁ぐ決意をする。
そんな矢先に彼女の体内に“アルカナの指輪”が彼女の心臓内部へと転移して来た為に、ヴィクターから転移先の報告を受けたアデルによって連れ去られ、“アルカナの指輪”の摘出の為に悪魔ブエルの手によって生きたまま解剖されてそうになり命の危機にさらされるが、その寸前に彼女の救出の為に鬼太郎たちに先駆けてやって来た6代目・白山坊とアニエスによって救出される。
指輪を狙い執拗に付け狙うブエルの魔の手から身を挺して自分を護る6代目・白山坊に何故そこまでして自分を護ろうとするのかという問いに「自分の嫁を守るのは妖怪だろうと人間だろうと同じことだろう」と答える白山坊はもう一つの真実を彼女に告げる。
実は彼女が幼い頃、邪悪で冷酷だった先代(5代目)白山坊と壮絶な戦いの末に何とか先代の白山坊を打倒したもののその時の戦いで瀕死の重傷を負い、行き倒れていた所を偶然通り掛かった幼い頃のやよいに傷の手当をしてもらい助けてもらった事。
そしてその日以来、彼女に想いを寄せるようになった6代目・白山坊は密かに彼女を見守り続け、彼女の父親が自殺しようとした際は、彼女に近付けるチャンスだとこれ幸いとして父親に近付くと彼に上述した契約を取り交わして彼の因果律を歪めて莫大な富を与えた事。
そして、彼と交わした契約の代償で、そのしわ寄せが全てやよいに降り掛かり彼女が不幸になる(つまり彼女の不幸体質は全て6代目・白山坊との契約の代償であり、アルカナの指輪が彼女の体内に出現したのも因果律が歪められてその歪みに油部我が引き寄せられた結果(ヴィクター談)の為である)事を不憫に思い、出来るだけ彼女を護ろうと見守って来た事。
そう、幼い頃に川でおぼれていた彼女を助けたのも他ならぬ6代目・白山坊本人であり、彼女の想い人その人だったのである。
その事実を知った彼女は涙して心の底から喜び、6代目・白山坊を自らの意思で受け入れると、一連の騒動解決後、6代目・白山坊と無事に結ばれ、そんな2人の姿を祝福する鬼太郎たちは猫娘の抱いた一抹の不安に対し目玉おやじは前例がある事や今までの経緯から、2人ならきっと大丈夫だろうとの言葉を投げかけ、その言葉を聞いたアニエスは2人の幸せを心の底から祈るのだった……。