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大百足の編集履歴2018/11/26 12:48:48 版
編集者:Mr.ZERO
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大百足の伝説

 大百足の伝承は近畿に伝わっている。中でも、後に平将門を討伐する藤原秀郷の武勇伝の一つとして知られているのは有名だ。

 若かりし日の秀郷は俵藤太の名で知られていたが、ある日近江の国(滋賀)の大蛇が出て通れなくなっているという話を聞き、さっそく退治してやろうと意気込んだ。人々が恐れる中、藤太は躊躇いなく大蛇をまたぎ、悠々と歩き去って行った。

 その晩、藤太のに美しいが現れた。娘は琵琶湖に住む龍神の娘で、大蛇に化けて勇者を捜していたと告白する。娘は三上山にを七巻き半するほどの超巨大な百足妖怪が出没し、龍神の一族を迫害していると告げ、これに対し藤太は「退治してやる」と快諾した。

 気合を入れるべく藤太は白い鉢巻きを締め、弓矢を引っ提げて三上山に向かう。山には娘の言っていた通り大百足が巻き付いていた。人里に下りる前に始末してやると藤太は弓矢を打ち込むが、硬い皮膚に弾かれびくともしない。とうとうは最後の一本になってしまった。

 藤太は百足は人の唾液を嫌うということを思い出し、を吐きかけると八幡大菩薩に祈り、乾坤一擲の嚆矢を放つ。

 矢は百足の脳天に突き刺さり、悶え苦しんだ百足はそのまま倒れ込む。息絶える寸前に百足は「俺は七巻き半、奴は鉢巻(八巻き)…」と吐き捨てたという。

 

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