※以下、公開中の劇場版「機動戦士ガンダムNT」のネタバレを含みます。
概要
地球連邦宇宙軍は学園都市コロニーであるメーティスにサイコ・モニターで捉えたサイコミュの感応波を捉え、フェネクスを捕獲するためシェザール隊を出動させる。
しかし、そこにいたのはフェネクスではなく、敵軍ジオン共和国袖付きの強化人間ゾルタン・アッカネン大尉狩るシナンジュ・スタインだった。袖付きも連邦同様にフェネクスの力を狙っていたのだ。
連邦がフェネクスだと確信していたのは、同年に「サイコフレーム封印協定」が締結され、協定違反となるサイコフレーム搭載機はどこにも属せず宇宙を漂流するフェネクス、そして軍が違反承知で極秘に開発したナラティブガンダムしかいないと思い込んでいたため。
しかし実際はジオン側も前作で破壊されたはずのサイコフレーム搭載機の2つ目の原石を解体せず続投していた。
皮肉にも両軍のサイコフレーム搭載機同士が邂逅した事で協定締結後も連邦・ジオン共に協定違反のモビルスーツを使用していた事が判明するシーンでもある。
場所が市街地というのもあり、本来なら両軍とも交戦は控えなければならなかったのだが…
「撃っちゃうんだなぁこれが!」
ゾルタンは(事前にエリク・ユーゴから忠告されていたにもかかわらず)躊躇うことなくナラティブにビームライフルを発砲、その流れ弾がコロニー内の建物や道路、住人にも命中。
さらには攻撃を続行しといて「避けるなよ、コロニーに穴が空いちまうだろうが…」と無責任極まりない発言までしている。
これによりメーティスは多数の死者を出し、甚大な被害を受けることとなってしまった。
元々劇場版本編を見なくとも予告動画で真っ青とも言うべき肌色や刺青を掘ったような目元、前髪以外は刈り上げている髪型、そして何よりも狂気しか感じない表情など明らかに「やべーやつ」だと分かるゾルタンの見た目からここで何も起きないはずがないという客の嫌な予感がそのまま的中することとなった。
この時の失態が後の展開にも大きく影響するため、実際に劇場に足を運んだ客には良くも悪くもゾルタンを象徴する台詞としてゾルタンというキャラの存在感と共に深く浸透していくこととなった。
実際劇場版での反響を受けて劇場公開から一月半後に制作された『ゾルタン様の3分でわかる宇宙世紀!』でも動画の最後がこの台詞を改変した「年が明けてもぉ、ロングランヒットしちゃうんだなぁ!!これがぁ!!」で締められている。