概要
1982年から生産及び販売が行われており、現在では海外専売車。陸上自衛隊制式の73式小型トラック(2代目、現在では制式対象から外され1/2tトラックに改称)の原型であり、隊内では同車も「パジェロ」の名で呼ばれる。
歴史
1990年前後のRV車ブームの火付け役であり、バブル期には都会をパジェロやプラドのような大型クロカン車が我が物顔に走っていた。当時は、パジェロが国内新車月間販売台数1位になった月もあり、「パジェロ」という名前がなかばRV車の代名詞的に扱われていた。中にはトヨタ店に行ってランドクルーザーの展示車を指し「あのパジェロください」と言った強者もいたとか…
競技仕様の「パジェロエボリューション」がダカール・ラリーの四輪車部門に出走。2001年の第23回大会から2007年の第29回大会まで7連覇という圧倒的な強さを誇った。
国内撤退
軽油をがぶ飲みする上、 3.2Lエンジンと2トン超えの重量から税金もバカにならない本車。1990年代の終わりころから、本格的なオフローダーよりも軽く乗りやすく燃費もよいクロスオーバーSUV(三菱にもエクリプスクロスやアウトランダーなどがある)が主流になってきたこともあり、2006年デビューの4代目は日本市場では年間1000台も売れないという有様であった。
それでも、林業などの業務用として細々と売れてはいたが、新車は山道を乗り回すには高価に過ぎる(おかげで日本の山野では製造中止から20年近く経った2代目がボロボロの状態で活躍している)上、3代目以降の肥大化したボディはとても日本の国土に合うものではなく、取り回しのよいジムニーやパジェロミニや軽トラの方が好まれている。
結局、三菱自動車は2019年4月をもってパジェロの国内販売から撤退し、海外専売車になった。防衛省向け1/2tトラックの納品は継続する。
後継車として海外専売のパジェロスポーツ日本導入の噂があったが、パジェロ撤退後も結局音沙汰がなく、三菱自動車の本格クロカンはしばらく日本から姿を消すことになった。
外部リンク
関連項目
東京フレンドパーク…最上位賞品がパジェロであった為、パジェロコールがあった。