ヨーロッパの歴史的または文化的区分のひとつ。東欧・西欧・南欧・北欧に囲まれた地域。
以下が一般に中欧と言われる国である。
他に、クロアチアやロシア領カリーニングラードが入ったりすることもある。
ざっくりいうと、おおよそ第一次世界大戦までドイツ系君主(ホーエンツォレルン家・ハプスブルク家)が治めていた地域と考えて問題ない。
中欧という定義になじみがない方もいるかと思うが、例えば第一次世界大戦前のドイツには「ミッテルオイローパ(=中央ヨーロッパ)」という言葉もあり、実は古い用語でもある。また、ドイツ帝国やハプスブルク家領となる前の、中世の地域にはポーランド王国やハンガリー王国などの地域大国が存在していた。ざっと言えば、
・ドイツ語圏と「ギリシア正教会系に属していない」ヨーロッパ東側の国々
※ポーランドは10世紀に、ハンガリーは1000年に時の国王がカトリックに改宗した。
と考えて良い。
ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4か国は歴史、文化、経済面で関係が深く、地域協力機構「ヴィシェグラード・グループ」を形成している。4か国は国際連合の分類などでは東欧とされるが、これは「共産圏」という過去の概念に基づくもので、「時代遅れ」との声もある。