CV:悠木碧
人物像
宮水三葉と同じ高校に通う同級生。あだ名は「サヤちん」。
町職員である姉(地域生活情報課勤務)が役場からの放送を担当しており、彼女もまた高校で放送部に所属している。
母親は元町職員であり、現在の姉と同じく役場からの放送を担当していた。それ故に近所からは「放送のお嬢ちゃん」と呼ばれている。
同じクラスの三葉、勅使河原とはよく一緒に行動しており、三人の中で一番小柄でおっとりしているが、実は一番の常識人。勅使河原に対して好意を寄せており、三葉を気にかける彼に対して内心複雑な感情を抱く。
(三葉もこの感情は察していたらしく、入れ替わり時のルールの中に「2人の仲に必要以上に介入しない」旨の項目を入れている)
また、三葉と同じく自分達の住む町が不便でならない事を嘆いており、お洒落なカフェに憧れている。
余談
あまり知られていないが、『言の葉の庭』の小説版にも同名の女子生徒が登場している。
また、新海誠監督の次回作『天気の子』でも、後姿のみではあるがとあるシーンで克彦と共にカメオ出演しており、台詞もある(声優は引き続き悠木碧が担当している)。これにより、『言の葉の庭』『君の名は。』『天気の子』と3作続けて登場したことになる。
名字の由来は監督が「君の名は。」の起点と言った東日本大震災の津波被災地、「閖上地区」のある宮城県名取市だと思われる。名取市は地震直後に防災行政無線が故障し、さらに故障に気づくのが遅かったため閖上地区などの沿岸部に有効な避難指示を出せず、約900人もの犠牲者を出している。劇中でサヤちんが防災無線を担当しているのはこの辺りを拾っているのかもしれない
また名取市とは場所が異なるものの、最期まで防災無線で避難を呼びかけ殉職された南三陸町職員の女性も設定の念頭にあると思われる。