概要
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:-
- 最大捕捉:1人
バーサーカーが生前に成した十二の偉業の具現化した、祝福であり呪い。
それらは並の英雄では一つこなせるかどうかの難行であり、その功績からヘラクレスは死後、星座として神々の座に加えられた。
ランクB以下の攻撃をシャットアウトし、現界中致命傷を負っても11回まで代替生命で蘇生する事が可能という、全ての宝具の中でも桁外れに強力な代物。
さらに一度受けた殺害方法にある程度の耐性を身につけて二度と殺せなくし、イリヤの膨大な魔力により時間をかければストックの回復も可能。
なお耐性獲得は傷が治った時点で完了するらしく、死ぬ必要はないという。
つまり彼を倒すには「マスターからの回復の機会を与えずに、最大12通りのAランク以上の攻撃を叩き込まねばならない」という鬼畜仕様。
よく勘違いされるがこれは「物理的法則外の理」であり威力がAランクあっても突破出来ない。あくまで攻撃の格がA以上必要という話である。
逆にAランクであれば、宝具でなくても筋力・魔力でも突破出来る。分かりやすく言えば最強の攻撃ではなく最高級の攻撃が効く。きのこ氏曰く「半端な英雄キラー」。
この宝具は逸話が具現化したものだが、能力自体は生前から持っていたらしく、試練を潜り抜けた直後にこの不死身の肉体を与えられ、以後ヘラクレスの肉体は攻撃を受け付ける事はなく、傷付けた者は自害した本人以外一人としていないとのこと。
バーサーカー以外のクラスで召喚された場合なら、武芸者として一度見た技は大概見切れる筈なのでより完璧になる。ただし決して見切られることが無い特殊な技法の使い手やこれと言って対策できるような理論に基づかない攻撃の使い手との相性もあまり良くなさそうである(ただし前者は十二の試練と相性最悪である)。
一応「勝利すべき黄金の剣」や「契約の箱」のようなオーバーキルのダメージを与えれば、複数の生命ストックを一気に消費させることは可能。
その性質上、多数の強力な宝具を有する傾向にあるライダークラスや、多種多様な宝具を飛ばすギルガメッシュやある正義の味方とはやや相性が悪い。しかし、この二人の場合は生身の戦闘能力ではヘラクレスが遙かに上なので、全く勝ち目がないわけではない。
ただしヘラクレス自身、元々破格の耐久力や戦闘技術を有している為並のサーヴァントよりはるかに死にづらく、「強力な攻撃を12種類当てる事が出来るのはあくまで倒すための最低条件であって、それだけで彼を倒せるわけではない」ということを踏まえないといけない。
中途半端に強力な攻撃程度なら耐えられ、耐性を付けられて更に殺すことが難しくなるだけであろう。
また、仮に令呪で自害を強制されたとしても、そもそも12も残機があるために3つ消費されるだけでまず抑止力にはなりえない。
二次創作や派生作品ではあまりに強すぎるため、真っ先に弱体化・あるいは何らかの理由をつけて制限されやすい宝具でもある(主にマスターの魔力不足など。正々堂々の決闘を望むため、本人が抑えているという節も見られる)。
同じギリシャの大英雄である彼の宝具とは、「神性」か「攻撃のランク」かという違いや、あちらは攻撃を突破されてもダメージを減らせる等差異があるが条件に達してない攻撃に対しての無効化性能は全く同じである。
Fate/Grand Order
プレイヤーサーヴァントとしては使用不可の宝具だが、メインストーリーでは健在である。
期間限定イベント「ネロ祭再び」ではヘラクレスが単騎ボスとして登場するクエスト超高難易度「第一演技 十二の試練」が登場。
このクエストでは十一回の「ガッツ」という形で十二の試練が再現されている。
約二十四万のHPを削り切っても、ガッツ発動ごとに半分(十二万)が回復するという鬼畜仕様。
止めを刺した攻撃手段に耐性を持つ所までは再現されていないもののコンティニュー不能なため攻略は困難を極めた。
余談
他の無敵持ちのサーヴァントはどこかしらの部位に無敵じゃない部分が存在するが、ヘラクレスの十二の試練はそれがない...ようは突破口が用意されてすらいない。
蘇生する以前にAランクの攻撃手段がない時点で負けが確定する。Aランクの攻撃手段が合ってもようやくスタートラインである。
きのこ氏「超チート。普通のゲームだったらエンディング間近で手に入る宝具。伝説の武器系じゃなきゃ一切ダメージが通らないんですから。」
ただし(型月ではよくあることなのだが)、同じ攻撃は効かないとされているが、完全に効かなくなるわけではないとされている。きのこ氏曰く「効かないとは言ったが無効化とは言っていない」とのこと。
無効化しないことが判明してから、この「1度受けた攻撃は効かない」を「1度見た攻撃を見切る技術」によるものと混濁する人が多いが、「1度見た攻撃を見切る」のは剣士としての技術であり、バーサーカー時には封印されているため防御面は十二の試練頼みと公式から明言されている。
この「効かない」とは蘇生時に獲得する耐性の話であり、「効かない」ではなく「二度と通用しない」というのが正しいらしい。
結局、上記にあるように若干設定が変更、あるいは解釈について氏より補完が成された。
また、一日に2つ回復できた代替ストックだが、2014年版アニメでは3日で1つ回復されるようになっている。