概要
矢島美容室のデビューシングル。海外から日本にやって来た矢島美容室が想像と違う日本像とのギャップを面白おかしく歌い上げた曲。親父ギャグ風の子供にも親しみやすい歌詞や、『PAO!PAO!PAO!』というキャッチーなフレーズが人気を博し、ロッテの『SPLASH』のCMソングにも採用され、本人達も出演していた。
また、歌詞の最後には当時大流行していた崖の上のポニョの名前も登場している。
という体を装った風刺ソングである。矢島美容室のメンバーであるマーガレットは日本人の夫がいたという設定で、彼女達が想像する日本像は夫から聞かされていたものだったのだが、夫が失踪した挙句に、彼を追って日本に来て見たら想像と違いギャップに困惑、それでもポジティブに日本が好きだという気持ちを歌い上げた一種の応援歌なのである。(あなたを信じて歌い続けますという歌詞にもそれが現れている。)よって漢字表記にすると『日本の見方』または『日本の味方』となる。
風刺の数々
歌詞中には数多くの風刺が登場しているがコミカルな歌詞に見えて、どれも強烈である。
- みんなシンセツ聞いてます、カミナリマンは近いですか?言葉が通じず睨まれました:日本人は皆親切だと聞いているのに言葉を少し間違ってしまっただけで睨まれた。
- サムライはどちらで会えますか/大和撫子十七変化:前者はそう呼べる人がいない。後者は髪を染めたり派手な化粧をしている事に驚いた事を指す歌詞。
- どこから夜は明けて来ますか?リョーマは泣いてやしませんか?:先人達が日本の夜明けを目指して奮闘したのに、夜明けが全く見えない事への嘆きを歌っている。日本の国名の由来を考えると中々に皮肉である。
- カブキザは歌舞伎町にはない:実際に歌舞伎座があるのは中央区である。小さな矛盾をおざなりにしている事への嘆きという説も。歌舞伎座の代わりにある物と言えば…。
- ブシドウは首都高速ですか?:武士道ってなんだったの?という問い掛け。『武士、どう?』にも引っ掛けたシャレ。ちなみに日本には武士道という道路は無い。
- 政治家嘘をつきません、先生生徒守ります、税金無駄には使わないです:政治問題やいじめ問題を皮肉っている。
- この国にユメがあるのですね?/この国に誇りあるのですね?:ですね!とエクスクラメーションマークでは無いのがミソである。
一方で回転寿司に大はしゃぎしたり、秋葉原で女装する男の娘に出会ったなどの明るい歌詞も多い。