「泣いていい 逃げてもいい ただ諦めるな」
CV:千葉繁
概要
鬼殺隊において隊士を育てる『育手』の一人。元・鳴柱(※)であり、主人公・竈門炭治郎の同期である我妻善逸の師匠である。当初は名前が解らなかったが、小説版において判明した。
“全集中の呼吸”の基礎となる五大流派の一つ“雷の呼吸”の使い手で、立派な鬚を生やし左頬にジャンプの某人気漫画の主人公のような傷跡がある。35歳の時に鬼との戦闘で片足を失い柱を引退したため、左足が義足である。
人物
非常に厳しく、修行で泣き言を叫びながら逃げ回る善逸を何度も捕まえては殴って怒鳴りつけて叱り、炭治郎の師である鱗滝左近次並の超スパルタ修練を課す、まさに雷オヤジを絵に描いたような人物(外見もそのイメージと思われる)。
しかし言わずもがな、それは彼に並々ならない資質があることを見抜き、何より立派な鬼殺隊の隊士になってほしいという愛情の裏返しである。
善逸も内心ではその事は深く察しており、キツい修行を嫌がりながらも誰もが見捨て何度も投げだそうとした自分を決して見限らず、無理矢理にでも引きずり戻し根気強く叱ってくれる彼を「爺ちゃん」と呼び大変に慕っており、本人も「師範と呼べ!!」と言いつつそう呼ばれることは満更でもない様子。
善逸が雷の呼吸で唯一会得した壱ノ型を極限まで磨き上げ、独自に発展させていったことは彼の教えに由来している。
また、本編では善逸による回想が主である為、弟子の数が少ない様にみられるが、実際には善逸以外にも複数人の剣士を育てており、少なくともその中の一名は鬼殺隊の剣士になっている。
※柱としての名称について
彼が使うのは雷の呼吸であるが、公式ファンブック『鬼殺隊見聞録』において、なぜか「雷柱」ではなく「鳴柱(なりばしら)」と表記されており、他の柱は呼吸の流派に対応した名称であるにも関わらずなぜ雷の呼吸だけそう表記されているのかしばらく不明であったが、単行本17巻にて、鳴柱とは雷の呼吸の使い手が柱になった時の代々の呼び名である事が判明した(よって鳴柱呼びは誤植ではなく公式である)。
「雷」の語源である「神鳴り」からつけられた名称であると考えられる。
関連タグ
弟子
以下、ネタバレ注意
鬼殺隊の剣士として善逸とその兄弟子を育てることに成功した彼は、雷の呼吸の後継者として、壱の型しか使えない善逸と壱の型だけ使えない善逸の兄弟子を二人揃って継承者にしようと考えていた。
仲が良好ではないながらも、善逸自身は兄弟子に対して敬意は払っており、慈悟朗自身も兄弟子である彼の実力は認めていた為、二人で足りないところを補ってもらおうと考えていたのである。
しかし、そんな彼の思いを裏切って兄弟子はこともあろうに命惜しさに鬼になる。
彼自身は師匠として、雷の呼吸から鬼を出した責任を取り、切腹して果てた。しかも介錯もつけず、自ら喉や心臓を突いたりもしない、長い時間苦しんで死ぬという形の最期を選ぶ。それだけ彼は苦しみ、己を責めたのであった。
そして、鬼となった兄弟子の不始末をつける為に、何よりも慈悟朗の敵討ちの為に、善逸はこれまでとは違った覚悟を持って鬼との戦いに挑むことになる。