化学反応により直接発電する装置である。一般的に水素と酸素を反応させ電力を取り出し、水を捨てるものが有名。古くはアポロ計画の時代から存在していた(タンク内に酸素と水素が十分ある上に生成物の水が乗組員の飲み水となるため)が、研究が進みエネルギー源として注目されている。
一般的なものは水素を燃料とするが、メタノールや水加ヒドラジンなど別の物質を使うものも存在する。また、自動車や鉄道車両用の駆動電源として研究されているが、水素を集めて圧縮する設備にて大量のエネルギーを使ってしまうことや保存の困難さ、思うほど変換効率が高くない、非常に高コスト(触媒に貴金属を使っているため桁外れに高額な消耗品)などから研究はしていても、現実は・・・?というのが実情のようである。定置発電用には高効率のものが開発されており、それらが要求する厳しい発電条件が定置型であるがゆえに満たせ、また海外で実績のあるものもある。
また、ペースメーカーなどの侵襲型医療機器用に糖分を酵素で分解し、電力を得るものも開発されているが、まだ発展途上の段階である。