炭素原子に酸素原子が2つ化合した物質。地球の大気中に0.032%含まれる。
炭素を含む物質の燃焼、生物の呼吸、微生物の有機物分解、火山活動にて生ずる。また、植物の光合成では二酸化炭素は有機化合物に変化する。高温下、酸素と一酸化炭素に可逆的に分解する。また、水素とは同じく高温下で一酸化炭素と水に可逆的に分解するが、触媒が存在するといった条件化ではメタンやメタノールに変化する。
物性
融点 | -56.6[℃](0.52MPa) |
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沸点 | −78.5[℃](常圧下では昇華) |
毒性は持たないが、濃度3~4%では頭痛・めまい・吐き気が起こり、7%以上では呼吸不全により意識を失う。この状態が長く続くと麻酔作用により呼吸中枢の抑制され呼吸が停止し死にいたる。(二酸化炭素中毒)
塩基性あるいは求核性を持つ物質を除き反応性は持たない。
また、アルカリ金属など一部の物質の燃焼を除き助燃性を持たないため、そのため消火器用ガスとしても用いられる。ちなみに高圧の二酸化炭素の入ったボンベは緑色に塗ることが義務付けられている。(二酸化炭素消火器の場合は本体の半分を緑色に塗ることが義務付けられている)
用途
大気
二酸化炭素は赤外線の2.5~3μm、4~5μmの波長帯域に強い吸収帯を持つため、地上からの熱が宇宙へと拡散することを防ぐ、いわゆる温室効果ガスとして働く・・・とは言われているものの、意見が分かれていたり、情報が錯綜していたりと二酸化炭素が本当に「主犯」なのか確証が得られないのが現状である。