わざマシンとは、育成RPG『ポケットモンスター』シリーズに登場するアイテムの一つである。
概説
英語名はTechnical Machine、略してTMと呼ばれる事が一般的。
通常、ポケモンはレベルアップでわざを覚えていくのだが、それでは覚えるわざの範囲が狭く、特に対人戦では覚えた技だけで勝てるほど現実は甘くないのである。
そこで本来はレベルアップでは覚えないわざを習得させる手段として、わざマシンが活用される。
なかにはわざマシン限定でしか習得できないものも少なからず存在する。
ただしポケモンには、種族ごとに覚えられるわざの種類に制限があり、何でも覚えられるというわけではない。
また一部のたねポケモンなど、わざマシンそのものが使えない種族もいる。
逆に幻のポケモンミュウのように、すべてのわざマシンのわざを習得可能な種族もいる。
ほとんどがシルフカンパニーで開発されたものだが、「かわらわり」(わざマシン31)のように、地元の空手家が職人技で長い歳月を経て作り出した例もある。
初代は形がハッキリしていなかったため、マンガなどでは独自の解釈で描かれていたが、第三世代で、ディスクタイプの形状に統一化されてからは、ディスク状で統一された。
例外は『ポケモンGO』で、薄型のタブレット端末のような形状で描写されている。
もっともこのディスクや端末も、どう使ってわざを覚えさせているかについては、詳しい描写がないため今なお具体的な使用風景については分かっていない。
上位互換に、クエスト上重要とされる「ひでんわざ」を覚えさせることのできる「ひでんマシン」がある。
わざマシンは元々、1度使用すると消滅するものであり、ひでんマシンはいくら使っても消滅することは無かったが、第五世代以降のわざマシンは、ひでんマシン同様にいくら使っても消滅することは無くなった(「ポケモンGO」では一度使うと消滅してしまう)。
おしえわざ
このほか、NPCキャラクターからわざマシンを使ってわざを覚えさせてもらえる「おしえわざ」も第三世代から登場する。
わざレコード
こちらは1度使用すると消滅するため、実質かつての仕様のわざマシンが復活したといえる。
なお、わざマシンも引き続き登場しており、こちらは前作同様使っても消滅しない。
わざマシンの種類
わざマシンには01から番号が振られ、初代の50に始まり、現在では100まで存在する。
第八世代には00番も登場したが、その代わり99までとなっている。
シリーズごとに番号と収録されているわざは徐々に変化しており、初代から長きに亘り同じ番号を守っているものもあれば、次回作であっけなく番号を変えられるケースも珍しくない。
全世代のわざマシン・ひでんマシン一覧はわざマシン一覧を参照。
わざレコード一覧も、同記事に記載されている。