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Windows2000の編集履歴2020/01/30 23:22:07 版
編集者:Kaonohito
編集内容:Windows2000日本版

概要

Microsoft2000年2月18日にリリースしたWindowsNTOS

WindowsNT4.0の後継であり、開発当初はWindowsNT5.0という名前だった。(初期のベータ版も「NT5.0」として公開されていた。)

サーバー用とクライアント用が同一の製品名で発売された最後のWindowsであり、PC-9800シリーズに対応した最後のWindowsでもある。

当初は9x系とNT系の統合が計画されており、このOSに9x系のユーザーインターフェイスが取り込まれているのは、その名残。家庭向けエディションが計画されていたものの、2000がまだ家庭ユーザー向きではないと判断されたため、2000の家庭向けエディションの開発は中止された。その後、急遽作られたのがWindowsMeである。

2010年7月13日に延長サポートが終了した。

現在も使用されているOSである事からセキュリティベンダは独自にサポートを続けているが、新しい環境への移行か外部ネットワークに繋げないスタンドアロン運用を推奨している。

旧OSからのアップグレード

Windows2000はNT系なので、WindowsNT3.51・WindowsNT4.0からのアップグレードを想定している。だが、2000は9x系との統合が予定されていたためか、Windows95Windows98(SE含む)・WindowsMeからアップグレードすることも出来る。

なお、Windows2000にはアンインストール機能が備わっていないため、旧OSに戻すことは出来ない。

WindowsMeは2000よりも後に登場しているため、本来ならアップグレードの対象にはならないはずだったが、2001年2月にMicrosoftからMeも2000のアップグレード対象に認められた。

但し、Meからアップグレードすると、『システムの復元』など、Meに備わっていた一部の機能が使えなくなるので注意。

新OSへのアップグレード

エディションによってアップグレード対象が異なる。

※1…セットアッププログラムは起動できるが、新規インストールしか出来ない。

※2…下位エディション(Standard)にはアップグレード出来ない。

日本版のこと

Windows2000は各言語版にごとにプレスするセットアップディスクを分けない、所謂ワールドワイドユニバーサル形態で供給されたが、唯一パッケージ内容が大きく違ったのが日本版である。日本版パッケージにはセットアップディスクが2枚入っており、1枚はPC/AT互換機用、そしてもう1枚はPC-9800用であった。Windows2000は永く国民機として愛されたNEC PC-9800シリーズ用最後のメジャーOSとなった。

(BSDLinuxなど、所謂「UNIXの系譜」のフリーOSはしばらく同士によってPC/AT互換機版からの移植などが続けられたが、一般的ではなかった。OSそのものもソフトも導入にかなりヘビーな知識と手間を要する)

PC-9800版では、それまで度々問題となっていた98独自のCバス用機器と98の終盤期の機種に搭載されたPCIバス用機器の両立をほぼ問題なく可能にした(ただし一体型など一部のトリッキーな機種ではGPUを認識できないなどはした)。USB機器なども問題なく動作した。

Windows2000はMS-DOSカーネルの延長線上にあったWindows9x系では完全に解決しきれていなかった「OSの夢」、すなわち「ハードウェア間の差異の吸収しAPIの統一を図る」をようやくにして実現した新世代のOSにふさわしいものであった。

だが遅かった。既に3年前にNECはPC-9800をクローズすることを発表していた。PC-9800版Windows2000は、言わばPC-9800への「最後の手向け」だった。

2003年にPC-9800は本体の生産を終了、おおよそ21年の長いような短いような歴史に幕を下ろした。

以降、ハードウェアの方が世界中でほぼPC/AT互換機で統一され、例外はMacintoshシリーズだけとなった。

互いに言語を通ずることを得ざらしめん……ゆえにその名はバベルと呼ばれる

言葉が通じた瞬間が、別れのときであった。

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