概要
マイクロソフト(Microsoft)社が提供するOS。2013年10月18日より提供開始。
Windows8のマイナーバージョンアップ版で、内部バージョンは6.3。Vistaから続くNT6.0シリーズの4番目にして最後のバージョンである。
マイクロソフトは「Windows8.1はサービスパックではなく、全く新しいWindows」であると主張している。
Windows8リリース時に使いにくいと不評を生じたスタート画面の見直し(スタートボタン復活等)のほか、Skydrive/OnedriveのOS機能への統合等の改良がされた。
後述する「Windows8.1Update」を適用していない場合、2014年6月10日以降セキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、後継OSであるWindows10の無償アップグレードの対象外にもなってしまう。
Windows8.1Update
WindowsXPのサポート終了と同日の2014年4月9日に公開されたWindows8.1の大型アップデートである。スタート画面やストアアプリの使いやすさの改良や、システム要件の緩和などが行われている。
2014年5月からは適用済みのパッケージ版・DSP版やダウンロード版の販売が開始され、インストールした時点でWindows8.1Updateが適用された環境をつくることができるようになった。
メインストリームサポートは2018年1月9日に、延長サポートは2023年1月10日に終了した。
エディション
Windows8.1のエディションは、以下の通り。
Windows8.1(無印)
家庭向けエディション。基本的な機能が備わっている。
Pro・Enterprise
上級ユーザーや、企業向けのエディション。
Enterpriseは、ボリュームライセンス契約者に提供される他、90日間無料の試用版としても提供されていた。
with Bing
2014年5月に発表された8.1用のエディションで、InternetExplorerの検索エンジンをBingから変更することを禁止する代わりに9インチ未満のデバイスには無償、当てはまらなければ有償での提供を行うプリインストール専用エディション。
上記以外の仕様は、無印と同じ。
WindowsRT8.1
タブレットなどタッチスクリーンを搭載した端末用のエディション。
旧OSからのアップグレード
Windows8.1は、Windows7・Windows8からのアップグレードが可能である。Windows8からなら、オンラインで無料でアップデードすることができる。
但し、8から無償アップデートする場合、同エディション(無印同士またはPro同士)に限られる。エディションを跨いでアップグレードする場合は、パッケージ版を購入する必要がある。
また、7からアップグレードすると個人ファイルしか引き継がれず、設定やアプリケーションは削除されてしまうので、環境を全て引き継ぎたい場合は8を経由することをお勧めする。
WindowsXPとWindowsVistaは対象外なので、インストールDVDから起動して新規インストールするか、Windows7・8を経由する必要がある。
新OSへのアップグレード
Windows8.1からは、Windows10へアップグレードすることが出来る。
8.1のプロダクトキーがあれば公式ホームページからISOファイルをダウンロードし、10をインストールすることが出来るので、パッケージ版を購入する必要はない。
EnterpriseとRTは無償アップグレードの対象外なので注意。
この他、直接アップグレードはできないが、8.1のキーがあればWindows11をインストールすることもできる。
余談
正式な読み方はタイトル通りであるが大先輩に倣って?「はちてんいち」と読む向きもあるとか。
2014年の夏頃にWindows8.1Update2と呼ばれるものがリリースされる予定であった。
これは8.1Updateを更に改良し、スタートメニューの復活やライブタイルのピン留め等の新機能が予定されていた。
しかし、最終的に新機能の搭載は見送られ、これらの機能は後継のWindows10で搭載されることになる。