イトーヨーカドー
いってみよーかどー
概要
1920年浅草で創業した「羊華堂洋品店」が前身。
1945年、足立区千住に「イトーヨーカドー」第一号店を開店。
イオングループとは違い、関東の南部などに集中して店舗を展開しているため(ドミナント戦略)、地域によって知名度が極端に異なる。
北陸、山陰、中国、四国、九州、沖縄には全く店舗が無く(新潟県は直営店舗は既に撤退している一方でグループ会社による「イトーヨーカドー丸大」名義で存在、中国地方は既に撤退、その他エリアはヨーカドーとしては一度も出店していない)、関西地方にも店舗は少ないため、特に西日本では知名度が低い。
この点は子会社だったセブンイレブンも同様であった(2019年7月に唯一未出店であった沖縄に出店されたため、この格差に関しては解消された)。
2016年には日本全国で大量閉店し、さらには2019年には最後まであった広島県福山市にあった店舗も閉店(建物は提携先の地場スーパーである「イズミ」に譲渡し「ゆめタウン福山」へリブランドされた)したため、兵庫県加古川市以西からは姿を消してしまった。
ただし、前述のイズミ(創業者である山西義政はイトーヨーカ堂の創業者である伊藤雅俊から経営手法を学んだほか、イズミ系列のインポートショップ「エクセル」をイトーヨーカドーに、逆にセブン&アイ系列のベビー用品店「アカチャンホンポ」をゆめタウンに出店するなど、正式な提携以前から関係は深かった)との提携により西日本地域に関しては実質的に「未出店地域の相互補完」が成される事になる。
これはそもそもイズミ側が既に中四国・九州で展開しているため、商品供給や物流の観点からヨーカドー本体が自前で出店するよりも安上がりになるため、今後は(劇的な方針転換がなされない限りは)イズミの店舗網を用いてプライベートブランドである「セブンプレミアム」を供給する(イズミ側は提携開始時点では「くらしモア」を展開していたが、2020年2月下旬に同ブランドを擁する「ニチリウグループ」から脱退し、同年3月からは「セブンプレミアム」へと切り替える)形で「(事実上の)西日本地域への大型店舗への投資」を行う事になる。
ちなみに第一号店の千住店は一度(これに「ザ・プライス」への転換を含めると二度)閉店したが、2019年4月にマンションとの複合施設の一部を使い食品館イトーヨーカドーとして再オープンした。
2022年を目途に衣料・住居などといったライフスタイル事業(長年にわたって赤字)の縮小、「イトーヨーカドー食品館」の分社化を視野に入れ、2019年10月21日付で販売事業部管轄の「食品館ゾーン」(食品スーパー「イトーヨーカドー食品館」)と、「プライスゾーン」(ディスカウントスーパー「ザ・プライス」)を「食品館・プライスゾーン」へと統合している。
これにはグループ内のスーパーマーケット事業として既に存在するヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデン、コンフォートマーケットとのグループ内競合が起こるのではと一部から指摘されているが、井阪隆一社長曰く「首都圏の食品スーパー市場が有望で伸びしろがあっても今の自分達のやり方では限界があるので、既存ブランドだけでは今のニーズに答えられない。そこで食品館ヨーカドーを分社化して新たなやり方を探りたい」という趣旨の発言をしている。
関連タグ
アリオ:モール型店舗で、食品売場に「食品館イトーヨーカドー」名義で出店している事がある。
ヨークベニマル・ヨークマート:系列のスーパーマーケットだが、出店範囲はヨーカドーよりも狭い。ロゴはヨーカドーの物を模しており、前者は「上緑下赤」後者は「上赤下緑」の配色。
ザ・プライス:系列のディスカウントストアだが、やはり出店範囲はヨーカドーより狭い。
ポッポ:ポケモン…ではなく、この場合はフードコート内の店舗ブランドの一つ。
関根勤:現在は娘である関根麻里と共に提携先のイズミ(ゆめタウン)でイメージキャラクターを勤めている。
埼玉西武ライオンズ 読売ジャイアンツ:優勝時応援セールを行っている。
イオンモール:大型店舗的な意味でのライバル。
クレヨンしんちゃん:イトーヨーカドーをモデルとしたスーパーとして「サトーココノカドー」が存在するのだが、クレヨンしんちゃんの生誕25周年プロジェクトのフィナーレとして、イトーヨーカドー春日部店を改装してリアル店舗として再現する。ある意味でも公式が病気と言えるだろうか。
桃太郎電鉄:かつて1駅の物件が丸ごと割引で買える「イトーヨーカード」という、イトーヨーカドーをもじったカードがあった。なおこのカードに限り、物件割引系カードで購入できない『桃太郎ランド』も購入出来てしまう。