概要
CV:石田彰
初代ロックマンDASHに登場する敵キャラクター及びラスボス。管理者として島の初期化するという名目で住人を苦しめてきた大いなる災いの言い伝えの正体である。
カトルオックス島のメインゲートの最奥部にて眠っていたが、ロックが接触した事により目が覚める。そのため最終局面まで出番がない。ロックは住民たちを守るためジュノの殺戮を阻止するべく立ち向かうこととなる。
ロックマンの名を冠しているが、全然青くない(ゼロやゼクスの主人公達もそうだが、こちらはプレイヤーのカスタマイズによって一応青くなれたりする)。
常に笑みを湛えており言葉づかいも丁寧だが、本性は冷酷無比なマザー直属の3等市せい官(「せい」字幕が平仮名のため、正確な表記は不明だが、文脈や彼の役割を考慮するに「市政官」と思われる)。
市せい官モデル(政治タイプのロボット)の為、戦闘力はさほどではない(とはいえ並のリーバードよりもはるかに上だが)がカトルオックス島の管理の為、戦闘用のユニットを用意しており追い込まれるとこれを用いる。
地位的には一等粛清官ロックマン・トリッガーよりも下。
しかしトリッガーがマザーに反旗を翻しシステムの破壊者となったことは知らなかったようだ。
本作をプレイしただけでは「トリッガー」や「ジュノ」についてさっぱりだが、続編をプレイすることでこれらの伏線が回収されるという仕組みとなっている。
戦闘
戦闘は二回に分けて行われ、最初は人型に近い真っ白なボディの姿で戦いを挑んでくる。二戦目では先のロックとの戦いでボディが破壊された事により、巨人のような姿の戦闘用ユニットにボディを差し替えて襲いかかる。顔だけ人間なのに、首から下がメカメカしいのは気味悪いことこの上ない。
ちなみに戦闘中、第一形態では「これはどうです」など敬語だったが、第二形態からは「くらえ!」「これでどうだ!」など荒々しいものとなる。また劣勢になると「いい加減にしなさいっ!!」と冷静さを失う。
第二形態のHPを削ると「画面全体が範囲の強制ダウン攻撃」を放ち、直後に天空から光線を連発して振らせて来るという凶悪な初見殺しを用いる。いわゆる必殺技だが頻繁に使ってくるため、長期戦になるほど不利になる。そういう意味ではDASH2のラスボスより厄介かもしれない。
最期
戦闘力で劣る自分では勝てないことは織り込み済みであり、激闘の末に敗北。しかしエデンの職員たちの招致には成功し、島民たちの粛清を果たそうとする。死の間際にはエデンに自身のデータを送ってバックアップを完了させ、目覚める時が楽しみだと言いながら爆発四散した。
しかし、勝ち逃げは許されなかった。データが「ロックマン・ジュノはイレギュラー化の恐れがあり、トリッガーによって粛清された」として命令の優先権はトリッガーに移り、ジュノのバックアップも消去されてしまった。そして島を統治する権利も一時的にトリッガーへと移ったのだった。
余談
戦闘BGMはバッハの『小フーガ ト短調』。
名前は知らずとも実際に聴けばほとんどの人が知っているであろう非常に有名なクラシック音楽であるが、ラスボスBGMとして、またロックマンジュノの得たいの知れない不気味さにも恐ろしいくらいマッチしている。
外部作品への出演
クロスオーバー作品、ナムコクロスカプコンでは冥王グランドマスターの配下として復活。21話「鋼の冒険心」から登場する。今作では本当にイレギュラー化し、人間をデコイとみなし攻撃を仕掛けてくる。一度メモリーを完全に消去された影響でロックやトロンとのことは忘れていたが、戦いの中で記憶を取り戻していく。相変わらず笑顔だが、怒った時は口元だけ妙にニヤけた「怖い笑み」を見せる。ロックからは当初は「君」と呼ばれていたが「お前」と呼ばれるようになった。
ロックとの戦いでは撃退された際、「私がこんなにしくじるなんてありえない」「あるとすれば私を陥れようとしている者のせい」「それはあなたです、トリッガー様」と強い敵意を向けるようになる。このことからロックにはイレギュラー化していると推測されてしまった。
ただしこの作品は、DASH2の前日譚に当たるため、ロックは自身の素性を知らず、イレギュラーという言葉も意味が分からず思わず口にしてしまっただけとなっている。
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