声 - 矢島晶子
概要
禁断の地にて発見された謎の少女。
白を基調とした服を身に付け、褐色の肌とショートの緑髪を持つ少女。
常に無表情で古めかしい口調で話す。ジジと呼ばれる執事のような男性を連れている。
当初はずっと眠った状態でサルファーボトム号の一室から出ることがなく、ジジには「大いなる遺産を見つけることが彼女の命を救うことに繋がる」と語られている。貴重な古代人ということで依頼を受けたロックは大いなる遺産を解放する“封印の鍵”を求めて奔走することに。
正体
その正体は、ユーナと共に『人類再生プログラム』を管理していたマザーコンピューターの人間型端末。前作で語られた「マザー」の片割れである。かつてシステムを破壊しようとしたロックマン・トリッガーと恥丘で死闘を繰り広げて相打ちになり、そこを中立のユーナに封印されていた。
本来はユーナと二人で一人のマザーコンピューターだった(セラがヘヴン担当、ユーナが地球担当)。
しかしユーナがマチルダ・キャスケットの肉体に乗り移った事で稼働している端末がセラのみになり、プログラムの実行がセラ一人で可能になってしまう。ミュラー卿やロックを利用してプログラムの起動キーである「封印の鍵」を手に入れた彼女は、ジジにロックの足止めを任せて自らは衛星軌道上の施設「ヘブン」へ向かう。
目的
かつてマスターが計画・実行しようとした「人類再生計画」の実行。当時はマザーを破壊に来たトリッガーとの戦いで起動には至らなかったが、復活後は再び実行に移そうとする。
端的に言えば“人類再生プログラム”というプログラムを発動させることで地球に蔓延るデコイ(ロールちゃんたち)を抹殺し、オリジナルの地球人を復活させて住まわせるというもの。いわば地球の乗っ取りである。
封印の鍵の正体も“人類再生プログラム”を起動するためのキーである。かつて最後のオリジナルの人類であるマスターが遺したプログラム……これこそが大いなる遺産の正体と言える。
結末
そしてヘブン最深部「ライブラリ」にて、最後の敵としてロックの前に立ち塞がる。
真面目な性格だった彼女はマスターにシステム破壊を命じられたロックの行動を理解できず、内心羨ましがっていた。しかし、感情が全くないわけではなく、「マスターの遺志を汲むロックと戦う事に全てを委ねたい」という理由であえてシステムの起動を保留し、ロックが来るまで待っていた。
最終決戦では戦闘形態となってロックと壮絶な一騎討ちを繰り広げ、更に第二形態である巨大な戦闘ボディを用いて決戦に臨む。
前作ラスボスと同じく感情の高ぶりが見られ、キャハハ笑いをしたり、「くらえっ!」など口調に変化が生じている。
敗北後は自らの死を受け入れたものの、ユーナから自身の端末を託された事、そして彼女たち以前に造られた「古いシステム」が暴走を始めた事を知らされ、自身の使命を果たす為に生き続ける事を決断する。同時にロックとも和解した。その際、初めて笑顔を見せている。
なお、生前のマスターはセラによく小言を言われていたらしい。
マスター本人は感情があるのに機械的かつシステムに忠実なセラを寂しい目で見ていたらしく、彼女はそれに困惑していた。
余談だが、電撃プレイステーションの『ロックマンDASH2 完全攻略ガイド』では、ロール、トロン、ユーナ、そしてセラの四人がロックに迫り寄るハーレムエンドのようなイラストが表紙絵に採用されている。本編のセラがロックに好意を抱いているかは不明。
戦闘能力
第一形態では瞬間移動で姿を消しながら、赤い光に包まれて体当たり、青い光に包まれてミサイルを連続発射、黄色の光に包まれて追尾能力を持つ爆発する光弾を連射、追尾能力を持つ立方体型の爆弾を召喚しつつ地上に落下して衝撃波攻撃、いずれかの攻撃を行う。
攻撃中しか姿を現さないので反撃のチャンスは短いが、台詞や光の色から次の攻撃を判断して対応する事が可能。
第二形態では腹部からのビーム照射、脚部のディフレクターから大量のレーザーを照射、巨大な腕を地上に叩きつけて光の柱を発射、ロックの動きを封じる重力球、上空から隕石のような弾を降り注がせるなど、全体的に高威力の攻撃を使用してくる。
耐久力も高いが、常に姿を現しているので第一形態よりも攻撃するタイミングは増えている。特にシャイニングレーザーは当てやすく、多段ヒットするので有効である。
控えめに言っても前作ラスボスの方がはるかに強い。