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SCP-1983の編集履歴

2020-03-10 17:09:07 バージョン

SCP-1983

えすしーぴーいちきゅうはちさん

SCP-1983とは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。

概要


アイテム番号:SCP-1983

オブジェクトクラス:Keter


SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「先の無い扉」。

アメリカのワイオミング州に存在する、現在は廃屋と化している平屋の農家(SCP-1983-1)と、その廃屋の中から出現する人型の影のような怪物(SCP-1983-2)の総称。


SCP-1983-1は1968年には廃屋と化していたが、それ以前はカルト教団による「儀式」と称された連続殺人が行われていた曰く付きの物件。

「儀式」の影響なのかどうかはわからないが、正面玄関を開いたその先は異空間と化しており、謎の熱源はあるものの光や物質が出てくる事は無い(ただ一つの例外がSCP-1983-2である)。また、図面上は存在するはずの「居間」が存在せず、居間に繋がる扉は全て異空間を通じて別の場所に繋がっており、居間に通じるように壁に穴を空けてもその穴から先が異空間化してしまう。

また、侵入した人間が玄関などから外に出ると、そのまま溶けて消えてしまうらしい。また、異空間内にはSCP-1983-2が徘徊しており、詳しくは後述するが襲われればまず助からない。つまり、この廃屋に入れば二度と生きて外に出る事はできない。


SCP-1983-2はSCP-1983-1内部の特殊な空間に「」を作っている。1.8mほどの背丈で非常に気性が荒く、人間を発見するとすぐさま襲い掛かる。何らかの手段で外傷を与えずに捕らえた人間の体内に手を突っ込み、そのまま心臓を抜き取って殺害する。抜き取ったその心臓は巣に持ち帰り、自らの同胞を増やすための材料として利用している。

恐ろしい事に場合によってはSCP-1983-1の異空間から外部(こちら側)へ侵攻してくる。しかも厄介な事にSCP-1983-2には物理的な攻撃はほとんど通用しない。しかし「祈りを込めたの弾丸」での攻撃のみ効果があり、これが現状SCP-1983-2に対しての唯一の対処法となる。この「祈り」については形式的なものではなく、あくまで「心を込めた祈り」である事が重要。撃破に成功した場合、小さな硫黄の塊をその場に残して蒸発する。


SCP-1983-1の異常性やSCP-1983-2の危険性から調査は難航を極め、財団は内部を調査するために2度機動部隊を突入させたが、どちらの部隊も誰一人として帰ってこなかった。そこで作戦を変更して有線カメラを持たせたDクラス職員(D-14134)を突入させるも、彼が突入すると同時にカメラのケーブルは切断され、そのまま彼も異空間に消えてしまった。もはや財団にも手の施しようが無く、一から作戦の練り直しになると思われたのだが……



D-14134が異空間に消えて数時間後、突然SCP-1983-1の異常性が消失した。



普通の廃屋に戻ったSCP-1983-1の内部を調査した財団は、変わり果てた姿となった数名のエージェントの遺体と、後に「文書1983-15」と呼ばれる非公式のレポートを発見した。

文書1983-15は、先の調査でSCP-1983-1に侵入したエージェント・バークレーが書き残したもの。そこには彼が自分の目で確認したSCP-1983-1の内部構造の秘密と、SCP-1983-2の大まかな生態、その上で考察したSCP-1983に対しての対処法、そして書いた時点での自分の状況などが克明に記されていた。財団はこれを入手したD-14134がその書面のアドバイスに従って行動し、遂にはSCP-1983の「心臓部」を破壊、SCP-1983そのものの無力化に成功したと推測している(そのため、現在のSCP-1983はクラス:Neutralizedとなっていると考えられている)。

残念ながらD-14134は帰ってこなかったが、Keter級の脅威の無力化という功績は大きく評価され、彼の死には勲章が授けられた。基本的に使い捨て同然の扱いであるDクラス職員に勲章が授与されるのは異例中の異例であり、財団史上たったの2人しかいない。


なお、文書1983-15の内容からすると、SCP-1983と同様の現象がまだ残存している可能性も考えられ、財団は新たな人員を類似する事案の調査に充てる事とした。


余談

文書1983-15を締めくくる一文「Good luck. Morituri te salutant.」はSCP財団屈指の名言としてファンの間では有名。

日本版では当初「幸運を。死にゆく貴方に敬礼を。」と訳されていたが、現在は「幸運を。死にゆく者より敬礼を。」と訳されている。


関連タグ

SCP_Foundation

SCP-213-JP - Dクラスが大活躍した一件の一つ。正確には現在も活躍中と思われる。

SCP-544-JP - 同じくDクラスの武勇伝の一つ。ある意味で彼の「償い」の物語。

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