概要
異名:紅のアサッシン
モチーフ:ムカデ
ロックマンX2に登場するボスキャラクターで、
中央コンピューター施設を制圧している。
もともとは第0特殊部隊に所属するイレギュラーハンターであったが、任務中にシグマに拉致されて洗脳され、イレギュラーとなってしまう。
忍び部隊出身というだけあって忍術を思わせるトリッキーな戦いが得意で、ワープを駆使して攻撃をかわしたり、天井に張り付いたりといった技を使う。
武器は磁力を持った爆弾を相手に投げつける「マグネットマイン」。
他にも首の後ろに付いた尻尾を飛ばしてエックスの周囲を取り囲んで攻撃したり、
磁力を使ってエックスを引き寄せ、尻尾で捕えてウィルスを注入したりもする。
このウィルスはエックスの機能を奪う効果があり、
バスターのチャージ能力、ダッシュ機能、バスターの連射機能、ジャンプ機能(完全にジャンプできなくなるわけではない)などが喰らうたびに失われていく。
搦め手で攻めてくる分初見殺しに遭うプレイヤーも居るが、ウイルスへの対処法さえ分かってしまえばバスターのみでも比較的楽に倒せるボスである。
また本人の強さはともかく、ステージ自体はX2内では難しい部類に入る。
コミック版では
5番目の敵として登場。
初登場時は中央コンピューター施設に勤める女性レプリロイド「シルキー」という仮の姿に化けてエックスたちに接近。ヒャクレッガーがでっち上げた架空のレプリロイドなのか、実在するレプリロイドの姿を借りていたのかは不明だがおかげで女装癖のあるレプリロイドの烙印を押されてしまった(あなたをおびき出すためのチャ・バ・ンとか言いだすし)。
ゲームではシグマに洗脳されてイレギュラー化したとされているが、漫画版ではどのような経緯でシグマの軍門に下ったのか明らかになっていない。つまり素でイレギュラーになっている可能性もある・・・
エックスがコンピューター施設に向かったのちはひそかにエックスの戦闘データを収集し、「レイダーキラー」を差し向けて自らの手を汚さずにエックスを倒そうと目論み、エックスとの直接戦闘でもシルキーの姿で油断させておいて不意打ちを仕掛けるなど手段を選ばぬ狡猾さを見せる(その時正体を現す際に吐いたのが前述の台詞)。
ゲームと同じようにエックスの機能を狂わせるウィルスを尻尾から注入し、壁蹴りを失敗させる、バスターが撃てなくなるなどゲーム以上に凶悪な効果でエックスを追い詰めていく。
エックスには攻撃の手がなくヒャクレッガーの攻撃を耐えるしかない展開となるが、忍法「我慢の術」の前に決定打を与えられず焦って接近戦を挑んだところ逆に押し返されマザーコンピューターの亀裂に押し込まれ、自分がマザーコンピューターに感染させたウィルスをそこから流し込まれ機能を停止させられた。
使用技
X2における小柄なボスの宿命かノーマルショットでノックバックが生じるため、一部の技を一方的に潰せる。
ワープ
忍びのようにサーッと消えたあと、出現する。
フェイントも交えて攻撃をスカそうとしてくるが、出現ポイントが天井、地上の計4ヶ所しかない上、天井地上含め画面端が完全なる安全地帯なので前作のクワンガーやカメリーオ等より格段に対処は楽。
出現後の行動を起こすまでに少々ラグがあるため、基本は天井で壁蹴りしつつ待って、出現を目視してからチャージショットやダッシュ(ジャンプ)ショットを撃ち込むといい。
攻撃手段を問わず、ノックバックで怯ませると必ずこの技で逃げる。
マグネットマイン(弱)
3つの小さな磁力手裏剣を飛ばす。
予兆があり、まばたきしながら尻尾をピクピクさせた後はこの技を繰り出す。
やや軌道に癖があり、ダッシュやジャンプ機能を奪われた後だと回避困難だが、ノックバックのせいでそもそも出す前にバスターで一方的に潰せる。
ジャンプ
磁力に引き寄せられるような軌道でフワッとジャンプし、4ヶ所ある定位置のいずれかに着地する。
これもノックバックが生じるため、バスターではたき落とせる。
マグネットマイン(強)
尻尾を分解させ、エックスの周囲を2〜3個で取り囲んだ後、エックスに向かって収束させて攻撃。
収束する瞬間に動きが止まるので間を抜けるようにしてかわせばいい。
尻尾は攻撃を弾くものの、回転する尻尾の隙間は結構ザルでかつ本体は棒立ちの隙だらけなので、隙間からのダッシュ撃ちやゼロ距離からのストライクチェーン連発で体力を奪える。
この技と後述のイレギュラーウイルスはダメージを与えてもノックバックしないため、逆にごっそりライフを削れるチャンスでもある。
イレギュラーウイルス
ヒャクレッガーの代名詞とも言える技。
エックスを磁力で引き寄せてウイルスをぶちこみ、弱体化させようとする。
吸われる順番はチャージ不可→連射不可→ダッシュ不可→ジャンプ力低下の順。
エックスが最大まで弱体化すると使わなくなる。
予兆が見えたらダッシュ、ダッシュジャンプ、エアダッシュとダッシュ要素を含む行動で引き寄せられるスピードを半減させられるため、弱点武器が無くても対処は簡単。
この技も攻撃チャンスになりうるが、宙に浮かされるので予めタイミングを測ってヒャクレッガーとの横軸を合わせる必要がある。
捕まったらレバガチャで脱出。ヒャクレッガーの体力が少ないほど脱出がシビアになる。
この時に暴発したストライクチェーンやダッシュ撃ちで偶発的にダメージが入る事も。
因みに、ダッシュ不可は正確には「初動のみの動作」になるだけであり、ダッシュ撃ちやダッシュ壁蹴りは普通に出来る。
入手武器
マグネットマイン
通常
手裏剣型の爆弾を発射。方向キーの上下で軌道を変えられ、地形に設置すると敵に触れるか一定時間後爆発する。
基本的に連射は不可能だが、地形に設置した後であれば次の弾も発射可能。設置分含め画面内に4発まで残せる。
弾速が遅いが威力は申し分なく、大型の敵も一発で破壊できたりと優秀。
爆風による連続ダメージありきでの高火力であり、弱点としていない敵だと倒すまでにラグが発生する点に注意。
やや癖はあるものの、使いこなせれば今作の中でも屈指の性能を誇る特殊武器。
チャージ
ブラックホールの様な、これまた弾速の遅い弾を発射。
こちらは完全な上下のリモコン操作が可能で、敵の弾、メタモル・モスミーノスのステージ背景やモスミーノス本人の吐き出すスクラップを吸収したり、それをギガクラッシュのエネルギーに変換したりと芸が細かい。
肝心の性能だが、連続ダメージこそ入るものの、貫通してしまうので通常版に比べると玄人向け。
弾速の遅さとリモコン操作を活かしサーゲスタンクの砲台をフライングして2つほど壊す事が出来る。
クリスター・マイマイン、アジール(アジールフライヤー含む)の弱点。
マイマインはこの技を当てると殻が外れて殻に戻るまでダッシュとジャンプしか出来なくなるが、当てた直後は高速で滑ってきて壁に激突するので注意が必要。
後年の作品に登場するリモートマインやスクイーズボムが、この武器と似た性質を持つ。
弱点武器
スクラップシュートに弱く、これを喰らうと尻尾が破壊され、イレギュラーウイルスとマグネットマイン(強)を使用しなくなる。
ただ、必然的に隙の大きい2つの技を使用しなくなるため、アリゲイツ同様何か当てる→怯む→逃げる…の繰り返しになってしまうので、使う場合はなるべくチャージ版で大きなダメージを狙いたい。
ダブルチャージショットが使えるならチャージスクラップシュートより単発火力は高い。
第2弱点武器はストライクチェーン。
X6で意外な復活
ロックマンX6に登場する8大ボス「メタルシャーク・プレイヤー」が、復活させてくるボスの中でヒャクレッガーが存在する。
水色の半透明の姿で登場し、エックスに手裏剣を投げつけてくる。
ただしヒャクレッガーを出してくる時は、エックスと対峙した時ではないとダメである。
(ゼロの場合はスティング・カメリーオ。)
余談
シグマとの最終決戦のステージは彼の中央コンピューターステージとなるのだが、真ん中のシグマステージ、右上のヒャクレッガーステージのどちらを選んでも最終ステージに挑むことが出来る。
また、その時点でライフアップやサブタンクを回収していなかった場合、ちゃっかり最終ステージに置いてあるので回収する事が出来る。